朝日新聞の「ムサシ」の劇評


今朝(3月11日付)の朝日新聞文化面に、彩の国さいたま芸術劇場で上演中の「ムサシ」の評が載っている(扇田昭彦 筆)。

主催している新聞社による批評でもあり、好意的な評価をしての紹介といった印象もあるが、今後に観劇予定の観客(つまり私のこと)の期待を高める記事になっている。

この作品の第一の特色は、初期の井上劇を彩っていた爆笑喜劇風の笑い、どんでん返しなどの趣向が復活していることだ。』というあたり。

また、登場人物のひとり、柳生宗矩が能狂いとしてえがかれているというのも、面白そうだ。じっさいに柳生宗矩能楽好きだったことで有名な人物である。

また、「井上武蔵」の構想自体は今回がはじめてではなく、『もともと「ムサシ」は1980年代に、ブロードウェーで上演するミュージカルとして企画された。だが、肝心の井上ひさしの脚本が出来上がらず、計画は流れた。』ということがあったという。