金曜ロードSHOW! カメラを止めるな!

昨日(3月8日)の

金曜ロードSHOW!」(日本テレビ)で、話題の映画

カメラを止めるな!

がノーカットテレビ放映されるというので、どんなにおもしろいのかと見てみたのだけれど、こちらの期待値が高過ぎたのか、絶賛の嵐が吹くほどおもしろいとまでは思えなかった。

だって、最初に、作品(37分ワンカットで生放送したというゾンビドラマ)を見せちゃうから、そのあとに撮影の舞台裏がえがかれても、観客はすでに、少なくとも撮影が中止になったり中断することはないって分かっている。あのシーンの裏でこんなことがあったんだ、というタネ明かし的なおもしろさはあっても、撮影の行方がどうなるのかという意味でのスリリングさには欠けるよね。

構成としては、ゾンビドラマとそのメイキングとを入れ子型にしてつくっていて、監督と元女優の妻、その娘が登場したときに、あ、この3人の家族のドラマが絡んで来るんだな、って予想がついちゃう。


演劇やミュージカルのバックステージもののほうが、ずっとおもしろいと思うけど・・・。製作過程や舞台裏で起こるトラブルやドタバタと、初日の幕は開けられるのか、あの人物は舞台に立ってくれるのか、本番のステージは無事に最後まで上演出来るのか、などが同時進行でえがかれるほうがスリリングだもの。