丸美屋食品ミュージカル「アニー」



4月26日(水)は、青山劇場で「アニー」を観劇。



午後1時開演の昼の部で、ダブルキャストの子役は、トゥモロー組の出演。



ロビーに、記録用の収録をしますという貼り紙があって、1階客席内にビデオ収録の機材が入っていた(4台だったかな?)。終演後は、劇場前でお客さんが出て来る様子なども撮っていたようだ。





公演プログラムが、2000円。この厚さと内容で2000円は、高いのではないかと思う。(同じ2000円だった「レ・ミゼラブル」のプログラムの半分以下のページ数)



CDも、2000円。迷ったけれど買わなかった(昨年のCDが、いまだ封を切っていないままあるし…。ちょっと聴いてみようかな)。





トゥモロー組の、服部杏奈さんのアニーが、舞台の世界に上手くはまっていて、おもしろい。

かつての篠崎版アニーが日本人向けにいろんな味付けをしていたのに対して、ジョエル・ビショッフ版のアニーはいかにも翻訳調なところに特徴があるが、その「翻訳調なアニー」の世界によくマッチしているのだ。



ボーイッシュな雰囲気で強さを出したり、切り替えの速さで、さっと空気を変える呼吸や、しめっぽくならないドライな感覚。しゃべり方の工夫で笑いを誘うセリフ回し。翻訳調のそっけない言葉も独特の抑揚でもっともらしく聞かせるなど、とくに第一幕は、この子の演じるアニーの個性が新鮮で、惹きつけられる。(せっかくおもしろいのに、タップキッズのシーンが入ることで興が削がれた、とさえ思った)



アニーのかつらは、直毛のほうが似合っている。難をいえば、「メイビー」は音域が合わないのか、低い部分では声が出しづらそうだった。



「I think I'm gonna like it here」のダンスが楽しい。趣向を凝らしていて、それをこなして行くアニーの躍動感で、魅力たっぷり。ウォーバックス邸にやって来たアニーが、舞台の上手側で衣裳替えするシーンは、1階下手の前方客席からだとアニーの後ろがまる見えなので、ちょっとドキドキ!(笑)



一幕でのアニーの新しい衣裳は、ワンピースの上にボレロふうのカーディガンを重ねているのだね。

「Something was missing」では、アニーとウォーバックスが下手側の椅子に腰掛けてのシーンが印象的。





「フリードレス」もダンスに趣向があって、6人の孤児のキャラクターも分かりやすくなっていて、見ごたえがあった。(でも、その直前のラジオ放送の場面は、アニーたちがいなくなってからが長過ぎ)



タップキッズのシーンは、こんなステップが出来ます、こういうテクニックもオーケーみたいな、技術を見せることに傾いているが、もっと普通にショーアップする内容を希望したい。



モリー役の村田佳穂さんが、かわいい。しっかりしていて、セリフの度にえくぼが出来る。





この回の終演は、午後3時53分頃だった(ロビー表示のタイムテーブルでは、上演時間は、2時間50分)。お客さんは、7割弱ぐらいの入りだったでしょうか。





ところで。

羽根ペンでチャンバラするのは、楽しそうだね!とあるミュージカルでは、腕に突き立てて血をインクにして譜面を書いたり、心臓に刺すなどしていたが。子役として、羽根ペンのよりよき使い道はどちらだろう…