御園座「宮廷女官 チャングムの誓い」第1幕


2月9日(土)は、名古屋へ行った。御園座で「宮廷女官 チャングムの誓い」昼の部の第一幕を見て、そのあと、しらかわホールでの「和久井冬麦 ピアノ・コンサート」というスケジュール。


のぞみ車中のお供は、往路が「婦人公論」2月22日号(前号からの森光子インタビューの続きなど)と「放浪記」(新潮文庫)の再読、というか拾い読み。
復路のお供は、バレエ雑誌「クララ」2008年3月号。

森光子さんは、すでに3年先まで舞台が決まっているとのこと。

「放浪記」の再読は、菊田一夫作の舞台の第四幕「渋谷の木賃宿」で、芙美子が書いた原稿に藤山武士(武岡淳一)が錐で穴を開けてやって、占い師のおばさん(新井みよ子)が作ったこよりで綴じてやり、そのあと藤山武士がその原稿を声に出して読むのだが、芝居の「放浪記」なかの木賃宿で芙美子が書いてたことになっている文章を、じっさいの「放浪記」で読んでみたくなったが、どこだったのかが思い出せないので、新幹線のなかで探そうという魂胆で、これは存外すぐに見つかった。第二部の(六月×日)で、新潮文庫版の200ページだ。


名古屋駅に着いたときはまだ降っていなかったのに、地下鉄を伏見で下車し、御園座へ向かう階段を上ると、雪に出迎えられた。


「宮廷女官 チャングムの誓い」昼の部は、この日、11時開演。ロビー表示の時間割は、第一幕 90分、幕間 30分、第ニ幕 90分。

公演プログラム、1000円。

チャングムの子役は、先月末に発表されていたとおり。

子ども時代のチャングム役に、加藤心・田口新奈 (交互出演)。
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080130/p4

観劇した回の出演は、田口新奈ちゃんでしたね。


子役チャングムと母ミョンイ(波乃久里子)は、日生劇場と同じ上手からの出。冒頭のシーンでは、追手が花道から出て来ていた。

おかあさんが命を落として、泣いていると、下手からカン・ドック(佐藤輝)が登場。そのカン・ドックへの子役チャングムのセリフが、のどに絡んだようになったのが、まさに泣いていた声で、迫真というべき。上手い子だと思った。

子役チャングムの再登場のとき、野菜を持って、衣裳のすそを持ち上げて階段を上がって来るのが、見ていてかわいい。そのあと、大根を洗って、後ろへ下りて、そこで主役チャングム(菊川怜)と交替になるが、菊川怜さんが出たあとも、明かりが落ちるまで子役も舞台奥に後ろ向きで立ったままでいるのだねぇ!上から見ていると、主役チャングムと子役チャングムが前・後に見えて、きれいな絵になっている。

プロローグの最後に主役の顔見せをしておいて、タイトルが出る、という次第である。

第一幕だけの観劇だったので安い席を買ったが、舞台を回しながらの転換が俯瞰的に見えるのが、おもしろかった。


ロビーで売っていたグッズのうちから、チャングムのミニタオルというのを買っちゃった。400円だったかな。イラストがかわいい。

御園座会館で「チャングム展」をやっていたが、見るのを忘れてしまった。開演前に時間があったのに。


御園座おなじみの、ちょっと観劇割引。今月は全2幕なので、第ニ幕だけ見て、特別席6000円(15500円が)、一等5000円(13500円)、二等3000円(8000円)、三等2000円(4000円)という値段は、役者目当てのリピートならお得かも。(子役は第一幕の出演だから使えないけど…)


第一幕終了後、外に出ると、すごい雪。ちょっと歩いただけで、雪だらけ。

腹ごしらえをして、しらかわホールへ。これはまた、別稿にて。
 (※別稿はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080210/p2)