「おしん 青春編」(御園座) 初日


8月7日(金)に、御園座で、

おしん 青春編」
(橋田壽賀子 原作・脚本、石井ふく子 演出)

を観劇。この日、初日。11時開演。

公演プログラム、1000円。


子役は、それぞれ交互出演で、

おしん(少女時代): 佐々木麻緒・諸星すみれ

加賀屋加代(少女時代): 渡邉ひかる・神山未来

男の子: 飛永翔・倉地純平

男の子: 南部綜汰・結城温斗


「あめけろ」や山王祭のシーンの子ども役は、男の子だけで、(新橋演舞場のときにあった)女の子の役は、ない。

初日(8月7日)は、佐々木麻緒ちゃんのおしん渡邉ひかるちゃんの加代。

初日の男の子は、大きいほうは、飛永翔くんだった(が、もうひとりは、どっちの子かな?→南部綜汰くんとのことです)。


佐々木麻緒ちゃんと渡邉ひかるちゃんの組み合わせが、フレッシュな感じ。


おしん 青春編」の上演時間は、休憩込みで、4時間15分。

第一幕 1時間30分
 幕間 30分
第二幕 45分
 幕間 25分
第三幕 1時間05分


2008年7月の新橋演舞場公演は、休憩が1回で、「第一幕 1時間30分、幕間 35分、第二幕 1時間50分」だったから、(休憩時間を差し引いた)正味の上演時間は、同じといえる。

昨夏の新橋演舞場公演「おしん」の第二幕に当たる部分を、加賀屋に奉公している時代と、加賀屋をやめてからに別けて、それぞれ、第二幕、第三幕として、三幕構成にしたもの。子役の出演は、第二幕の途中までになる。

初日は、開演からほぼ5分遅れでの進行だった。


初日を見て気づいた、新橋演舞場公演との主な異同をいくつか挙げてみる。


第一幕第五場、俊作の山小屋。子役おしんが、「ああをとうとよ君を泣く 君死にたまふことなかれ」と諳んじながらの出は、新橋演舞場では花道からだったが、今回御園座は、舞台下手の奥から。山小屋のシーンでは、下手側に高くなった道がつくってある。

第一幕第六場は、新橋演舞場公演では「雪の山中」で、春が来ておしんを帰すことになり、おしんを連れて山を下りて行く途中、脱走兵の捜索をしていた兵隊たちに見つかって、俊作が撃たれる。が、今回の御園座では、前の場の「山小屋」のセットのままで翌日になると、兵隊たちが山小屋を見つけて現れる。おしんと俊作が小屋を出ようとしているところに兵隊たちが踏み込んで来て、俊作が撃たれるのも山小屋の前になっている。この変更にともなって、セリフ等も変わっている。
(セットを替える手間が1回分減ったことになるので、秋の「おしん 少女編」巡演も視野に入れた変更なのかも知れない)

兵隊に捕まりそうになるところでは、おしんが相手の顔を引っかくという、新橋演舞場ではなかった攻撃が見られた。


第二幕第二場、加賀屋の座敷。おしんの手習いに負けじと、お加代さまも習字で「かがや」と書くのだが、新橋演舞場では、子役加代は、漢字で「加賀屋」と書いていたのに、御園座の初日の加代・渡邉ひかるちゃんは「かがや」とひらがなだった。ひらがななので、おいは漢字だ、とかいうセリフもなし。

第二幕第五場は、大人おしんになっての加賀屋の座敷。お加代さまが家出をするところ、昨夏の演舞場では、家出する加代は上手奥へ退場だったが、御園座では家を出て花道へと去る。




第一幕の中川材木店の場で、子役おしんが花道で洗濯をする場面。このおしんちゃんにいちばん近い座席は、御園座でも(新橋演舞場と同じで) 1階3列7番ということでよさそう。


カーテンコールがあって、幕が上がると舞台下手で大人おしんがハーモニカ(庭の千草)を吹いている。吹くのをやめると、上手(いちばん最初の場の出と同じところ)から子役おしんが登場。真ん中で手を取って回るふたり。向かって右に小林綾子さん、左に佐々木麻緒ちゃんの並びで前に出て、客席上手→下手→正面へおじぎ。ラストシーン同様に降り注ぐ雪片もふたりのおしんを引き立てて、とてもきれいなカーテンコールだった。

初日の終演は、午後3時25分頃。


御園座は、新橋演舞場よりも、舞台が(というか、セットがかな?)近く感じられる。

御園座では今月公演でも、第三幕のみ観劇の当日割引料金あり。また、お直りも受け付けている模様。


(ところで、この御園座の公演プログラムのキャスト紹介。諸星すみれちゃんの名前に「もろぼし」とふりがながしてあるけど、「もろほし」じゃないの? プロフィールなど見ると「もろほし」だよね…)

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http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090830/p1(「おしん 青春編」8月27日)
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090823/p3(「おしん 青春編」8月17日)

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