2009年のベスト子役(&ベストステージ)


2009年観劇リスト(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20091230/p1)に続いて、今年の観劇のまとめとして、2009年のベスト子役を選出します。

ベストワン子役の選出は、2003年からで、今回で7回目となります。


2009年は・・・


黒沢ともよ

「BLACKBIRD ブラックバード」(7〜9月、世田谷パブリックシアター 他)少女役、「グレイ・ガーデンズ」(11〜12月、シアタークリエ 他)ジャクリーン・ブーヴィエ役。

モーツァルト!」でも「まほろば」でもなく、今年、「BLACKBIRD ブラックバード」と「グレイ・ガーデンズ」で黒沢ともよさんをベストとして選出出来たことが、何よりのことと思います。その舞台成果については、ここで言葉を用いる必要もないでしょう。

なお、『Sound Horizon 6th Story Concert「Moira」〜其れでも、お征きなさい仔等よ〜』は、私は、発売されたLIVE DVDでしか見ていませんが、この作品も、2009年の出演のひとつとして考量しました。


昨年に続き、明治座の舞台(8月、「眉山」)で好演し、子役としての上手さが光った小野緒芽さん、

「Last Dance, First Song」(6月、六行会ホール)、「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ〜日曜日にジョージと公園で〜」(7〜8月、PARCO劇場)、「グレイ・ガーデンズ」(11〜12月、シアタークリエ 他)に出演した大下夕華さん、

このふたりの活躍も、すばらしいものでした。


他に、「おしん 青春編」(8月、御園座)と「おしん 少女編」(11〜12月、全国公演)での、佐々木麻緒さん、諸星すみれさんの演技が、それぞれに印象深く、また、「グランド・フィナーレ」(2月、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみマルチホール)に出演した加成しゅうさんが忘れがたい不思議な存在感を示し、「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」の加藤実祐紀さんも心に残りました。




2009年中に足を運んだステージ(作品)から、よかったものを順番に5位まで挙げると・・・


★「グレイ・ガーデンズ」(11〜12月、シアタークリエ 他)

★「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ〜日曜日にジョージと公園で〜」(7〜8月、PARCO劇場)

★「BLACKBIRD ブラックバード」(7〜9月、世田谷パブリックシアター 他)

★「おしん 青春編」(8月、御園座)

★「放浪記」(5月、帝国劇場)


グレイ・ガーデンズ」は、文句なしに、今年のナンバーワン。子役も最高。「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」は、第二幕の最初の場のスーラの絵のシーンまでが、じつによかった。子役もすばらしい。「ブラックバード」は必見の問題作。これ以上は望めない子役で見ることが出来た。「おしん」は、文字通りに子役が主演した「少女編」が貴重だったが、伝統ある大劇場での1か月公演に充実を感じた。「放浪記」は、2006年以前の水準にはもう戻れないにしても、前年より好調な舞台が見られたことを慶びたい。

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なお、過去にベスト子役に選んだのは、2008年が小野緒芽さん(「大奥」全国ツアー公演、「魔術の女王 天勝物語」)。2007年は小泉奈々さん(NEOエンターテインメントバレエ「くるみ割り人形」)と石森美咲さん(「The River ザ・リバー 二本の櫂」)。2006年は後藤果萌さん(竹中直人の匙かげん2『そう。』)。2005年は鈴木優美さん(「ミュージカル南十字星」)。2004年、小野瀬舞さん(「激動」)。2003年、小野瀬舞さん(「3年B組金八先生 夏休みの宿題」)でした。

さらに、さかのぼるなら、2002年に石川楓さん、2001年にとうひろしくんを選出したいところなので、この際、2001年まで遡及してしまおう、と思いつつ、

2009年が暮れます。


(それでは、よいお年を…)