六月大歌舞伎 夜の部
8日(水)に、歌舞伎座で、六月大歌舞伎 夜の部を(初日に次いで2回目の)観劇。
「盟三五大切」
源五兵衛(吉右衛門)が小万(時蔵)を殺す場が、いい。ぞくぞくする。…歌舞伎の殺しの場は、官能的だ。
小万の兄の家主(歌六)が飲むことになる毒酒のなかのトカゲは、二匹いる。
歌舞伎といえば、ついたてや屏風を上手く使う。枕屏風(というのかな?)は、丈が低いのに、あれって、見えないものだね。
「良寛と子守」
最初のほうで、里の子たちがおはじきして遊ぶところ。初日は、ちゃんと花びらをはじいていたのに、この日は、はじいているしぐさ になっていた。が、初日より楽しそうにやっていた。
里の女の子4嬢は、背の高い順だと、石山真帆→佐野日名子→山口千春→関根香純。
石山さんは、1月浅草公会堂で胡蝶を踊っていたときよりも、大っきくなっているよね。山口千春ちゃんは…6年生には見えない。
うさぎが火の中に飛び込んだときの、女の子たちの驚き方が4人四様なのが、見どころ。そのあと、袖でしおるように泣くしぐさも、かわいい。
渡邊愛子ちゃんは、(清元のいる)下手側の三味線のうしろあたりに出て来たり、ソデに引っ込んだり、たまに泣き声が聴こえたり。尾上右近さんが踊っているときに、真似して踊っていたので、お客さん大うけ(でも下手のほうの席からは見えなかったと思う)。
「教草吉原雀」
鳥刺し実は鷹狩りの侍(歌昇)が現れて、3人でひとくさり踊ったあと、鳥売りの男女(梅玉・魁春)がぶっかえって雀の精になるという筋なのだけれど…
なんかさ、「浦島太郎とお魚がふたり」に見えてしまう。あの衣裳の鳥の羽が、うろこみたいなのだもの。