「リチャード三世」(赤坂ACTシアター)を観劇
「リチャード三世」は、はじめて見る訳ではないけれど(尾上辰之助と市村正親で見ている)、そもそも、バラ戦争なんて、世界史にうとい私のような人間には、意味、わかんな〜い、って感じだから(笑)、タイトルロールの俳優やそのセリフ、役としての存在にどれだけ惹きつけられるか、ということが芝居を面白いと思えるか否かの分水嶺なので、そういうことでいえば、今回の「リチャード三世」は、つまらない(主役は、マクドナルドが好きだから、ああいう体型だと理解すればいいのかな?)。
舞台にいくつものモニターを置いて、独白のセリフをテロップとして流し、ワイドショーふうの中継や人物紹介が行なわれ、登場人物が携帯電話やメールで連絡をとったりする。チラシの束といっしょに座席に置かれていた演出家の文章も含めて、劇中の人間関係を分からせようとする工夫は感じたが、扮装のせいなのか、あるいは席が遠かった不利も加わってか、男優陣はどの役がだれなのかが分かりにくいのが、難(主役と、声を聴けば分かる榎木孝明は、別にして)。
そんな状況だから、第一幕では、睡魔との戦い。もしかして、場が換わるときのけたたましい音楽や、何度も客席へ向けて放射される強烈なライトは、退屈して眠りかけた観客を起こすための仕掛けだろうか。近くの座席に、音におどろいて目を醒ました様子の方がいらしたから、それなりの効果があるのかも知れない。(私の場合は、子役が出て来ると、入れ替わりに睡魔は退散してくれる)
女優陣、とくに久世星佳、三田和代の存在感が、貴重だった。
所見のステージ(1月29日昼)の子役は、皇太子エドワードは桝井賢斗くんだったが、ヨーク公リチャードは、あの子が中村咲哉くんでしょうか(だと思うが、ヨーク公リチャード役のふたりはドラマ等でもちゃんと見たことがないので、ちがっていたらご指摘を乞うもの)。
ヨーク公リチャードは、いつもぬいぐるみを抱いていて、カーテンコールでもぬいぐるみを持っていた。
プログラムは、2000円。見本を見て、買わなかった。
この日、昼の部の上演時間は、
一幕、午後1時30分〜3時25分 (休憩20分) 二幕、3時45分〜4時55分
となっていたが、じっさいの終演時刻は、5時を少し過ぎた。
なお、観劇した1月29日(木)は、事前の告知どおり、舞台を収録していた。
赤坂ACTシアターは、入口をはいるとそこが2階席だから、2階席での観劇だと、1階の混雑とは無縁で済むのがいい。
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過去ログより。↓
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20081227/p1(「リチャード三世」の子役)
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20081209/p2(配役等)