モーツァルト! 11月27日昼


11月27日(火)は、帝国劇場で、ミュージカル「モーツァルト!」を観劇。昼の部で、12時30分開演

中川ヴォルフガングに、アマデは、真嶋優ちゃん。


初日から3ステージつづけて、中川晃教真嶋優コンビでの観劇となったが、「影を逃がれて」では、ヴォルフガングの袖が、なかなかまくれない感じである。

その1幕の幕切れ、ヴォルフガングの右腕に羽根ペンを突き刺してのきまり(極まり)は、初日と11/22の真嶋アマデは、前傾姿勢だったが、この日は、少し反り身できまった。このほうが見映えがいいと思ったが、ちょっとぐらついていたようだ。


中川ヴォルフガングは、奇声や叫び声も多く、演技もほぐれて見え、躍動感があって、プラター公演の場面などはとても面白かった。

また、この日の中川ヴォルフガングは、第2幕の「フランス革命」で、「僕の魂はあんたより偉大かも知れない」が「僕の位はあんたより偉大かも知れない」になっていた。

ウィーンのあずま屋(アトリエ)のシーンでは、コンスタンツェに対し「とにかくいまは魔笛を仕上げなきゃならないんだ。帰ってくれ」のあとに、激しく「帰れ」と、追い討ちをかけるセリフを入れていて、印象深い。


この11月27日は、つづく夜の部で、井上ヴォルフガングのステージも見たが、それで分かったこと・・・

ヴォルフガングの衣裳が目立って替わったのも、マンハイムウェーバー家に招かれたときにお花を持って出て来るのも、2幕でトーアヴァルトに腹を殴られるのも、中川バージョンで、井上ヴォルフガングはやってない。

第1幕のザルツブルクの居酒屋で、シカネーダーが「芝居の好きなひと、いる?」と訊いて、ヴォルフガングが「はい」って手を挙げるのだけれど、今回の中川ヴォルフガングは、そのセリフの前にいったん上手のソデに入る。で、シカネーダーのセリフで出て来て「はい」って返事をしている。これも、中川バージョンのようだ。


シカネーダーといえば、今回公演では、その居酒屋で、シカネーダーがヴォルフガングの存在に気が付くのが、「弾けるとも」のセリフのときになっている。(以前は、もう少し前のタイミングで、シカネーダーはヴォルフガングがいることに気付いていた)


さて、最後の緞帳前は・・・

真嶋アマデが先に出て、舞台中央で、投げキス+お辞儀。アマデの手招きで走って出て来たヴォルフガングが、そのままその場駆け足。アマデも真似して、ふたり向かい合って、その場駆け足。ヴォルフガング、アマデを抱いてゆっくり回す(「取引」のあとで、バルジャンがリトル・コゼットをくるくる回す、あれ)。ふたり、お辞儀、投げキス。オーケストラにも、投げキス。ふたり、手を振りながら下手へ。揃ってお辞儀、投げキス。先にアマデ、下手ソデへ入る。中川ヴォルフガング、つづいて退場と見せて、何かにぶつかった芝居で客席の笑いをとって、午後3時55分頃、了。