モーツァルト! 10月6日昼(中日劇場)



10月6日(木)は、中日劇場で「モーツァルト!」を観劇。

12時開演の昼公演。



井上芳雄のヴォルフガングに、高橋愛子のアマデ。



公演プログラム、表紙の「MOZART!」のロゴは、グリーン。(梅田芸術劇場のは、黒。帝国劇場のが、赤。さて、博多座のプログラムは何色になるのかな?)



8月の後半から帝劇のロビーに飾られていた(ブォルフガング&アマデの)パネルの舞台写真、4つとも中日劇場のロビーにあった。





1階の通路より少し前の列の下手寄りの席(アマデを見たい訳だから下手側)で見た。舞台が近く感じられ、臨場感はあったが、俳優の足もとは見づらかった。オケピットの指揮者は全く見えず、プラター公園で橋の上に座って譜面を書くアマデは、前列のお客さんの間からかろうじて見えた。



ヴォルフガング(井上さん)は、8月の帝劇での印象より、好調そうな歌唱。コロレドは少しうたい方を変えていて、新鮮。「ここはウィーン」の最後にシカネーダーが下手へ退場する、そのはけ方を帝劇とはちがえていたのが、目に新しい。レオポルトのリウマチは、(帝劇よりも)ひどそうで、二幕の悲愴感が増している。



高橋愛子さんのアマデは、夏のステージの充実ぶりを維持して、レベルの高さそのままに。

ラストシーンでうるむ瞳も美しい。

(・・・高橋さんのアマデは潔癖な感じがあるから、たとえば、最期までヴォルフガングに対して毅然としていても、アマデのあり方としては面白い気がする。ヴォルフガングと彼を誘い込む「享楽」と、「潔癖」あるいは「禁欲」の象徴としてのアマデ、という対峙が明瞭になるのではないか、と思う)



ハプニングとしては、「一家団欒はうらやま椎菜」のうたい出しがちょっと遅れたのと、「プラター公園」の最初で、舞台下手で火吹き男が火を吹く前に火が消えちゃった。

ザルツブルクの大聖堂で、ヴォルフガングがシカネーダー一座の女優としけ込む場所がオルガンの向こうではなく、上手の階段側に変更されていた。





ところで、中日劇場は、緞帳は、ないの?

左右に開く、赤いカーテンを使っていた。



で、オーケストラの演奏が終わって、最後は、カーテン前になって。

カーテンの中央が開いて、井上ヴォルフガングと愛子アマデが登場。→ふたり、上手へ行って →下手へ行って →中央へ戻って、お揃いで投げキス。「ありがとうございました」、つづいて「オーケストラ!」とピットへ拍手して称え、そのあと、愛子アマデを抱っこして、ダダダダッとオケピットの橋の上へ(客席、大喜び)。アマデを抱っこしたまま、「また来てね」といいながら、下手ソデへと退場して、了。