モーツァルト! 11月29日昼


11月29日(木)は、帝国劇場で、ミュージカル「モーツァルト!」を観劇。

昼の部で、12時30分開演。

井上ヴォルフガングに、野本ほたるちゃんのアマデ。


団体さんは、高校のPTA観劇会が2校入っていた。

(このテキストは、順序からすると、まだ書いていない、11月27日昼・夜公演分の観劇雑感の後に来るものなので、11月27日分に書く予定のことは、ここでは書かない)


野本ほたるちゃんのアマデって、ピアノやオルガンを弾いているとき、本当に弾いているように見える。とっても上手だ。立ち姿は、微妙に顔が傾いでいることがあって、そこに味がある。

ほたるアマデは、第2幕になると、ぐんと身体に緊張感がみなぎる印象。

オポルトの死を知った後の「モーツァルトの混乱」での、井上ヴォルフガングの錯乱ぶりは、客席から見ていてもたじろぐほどの迫力(アマデに向かって「悪魔、悪魔」と連発している)だが、その芝居を受けて対峙するアマデがまたすばらしく、見ごたえたっぷり。

フランス革命を知らせるビラを受け取ったとき、井上ヴォルフガングは、今回公演でも、そのビラをアマデにも見えるようにして、そのあと顔を見合わせるという芝居をしている。


カーテンコールのあと、最後の緞帳前は・・・ヴォルフガングとアマデ、手をつないで出て来て、舞台下手、上手、で手を上げて拍手にこたえて、真ん中で「(井上)ありがとうございました」、「(井上)オーケストラ」、ほたるアマデをおんぶして、「(井上)さようなら」といいつつ、下手へ入る。という、おそらくいつものパターン。

午後3時53分頃に終了。


余談だけれど、天才はいいよね。きれいなおばさんがパトロンになってくれて(笑)。「モーツァルト!」で、ヴァルトシュテッテン男爵夫人を見ていたら、ふと、そんなことを思った。

楽家パトロンというと、私は、チャイコフスキーとフォン・メック夫人の関係に、憧憬の念をおぼえてしまうので、ふたりがやりとりした手紙を読んでみたくなって来た。安く読める本があるかしら。今度、探してみよう…