七月大歌舞伎「天守物語」の子役


7月10日(月)に、歌舞伎座で、七月大歌舞伎の夜の部を2度目の観劇。

飼い猫のにゃんころげが駄々をこねるので、なかなか家を出られず、「山吹」はパスすることにした。
そもそも、爺さんがしばかれるのを見る趣味は、ないし…(笑)。

「放浪記」のチケットだとか、本を買ったりしながら、有楽町から歩いて、歌舞伎座へ。存外に早く着いてしまい、そろそろ「山吹」が終わろうという時刻に入場。空いているロビーでひと足先に弁当を食うことにしたが、他にも「山吹」を見ないでか、弁当を食ったり、椅子に座っているひとがぼちぼちといた。


さて。
天守物語」の子役について、少しく書き留めておこう。

5人とも切り髪の禿姿。
富姫付き3人と亀姫付き2人で、衣裳がちがえてある。
富姫の女童(山口千春、速見里菜、森山優里)の並びは、山口千春ちゃんと森山優里ちゃんが両脇で、速見里菜ちゃんが真ん中になるのが基本形。笠と蓑を片づけて、女童の3人が富姫の髪を持ち上げたあとで、いちどだけ、森山優里ちゃんが真ん中になって座すときがある。
最初の、「釣り」を見ているときは、上手側から、山口、速見、森山の並びである。

幕開きに遊戯をしていて、薄(上村吉弥)に声をかけられ最初に返事をするのは山口千春ちゃんだが、朱の盤坊(右近)がやって来てすぐの禿衆との絡みでは、「屋根から入った小父さんはえ?」のセリフが山口千春嬢の受け持ちだったから、戯曲の「女童一」「女童ニ」「女童三」とはセリフの割り振りがちがっていることになるので、戯曲通りと思ってはいけない。

亀姫の女童(関根香純、鶴旨美祐)のうち、手鞠を持つ係が、関根香純ちゃん。
(亀姫が到来してからは) 煙草盆を片づけるのが、森山かむろ。
関根かむろ→富姫と渡された手鞠を引き取るのが速見かむろ。手鞠は、亀姫が帰るときには、再び関根香純嬢の手に戻っている(なお、この手鞠は、いっちょうまえに、座布団に乗っているのだ)。

関根香純嬢は、(饅頭娘の頃からすると)だんだんと雰囲気が出て来て、これからが楽しみだ。