ゼロプロジェクト「リズミックタウン」の出演者と、雑感。



Zero Projectプロデュース公演「リズミックタウン」(12/7〜11、東京芸術劇場小ホール1)の出演者は、以下のよう。敬称略

高汐巴 大島宇三郎 大谷瑠奈 朝香じゅん 石原慎一 今村大和 高原知秀 木島尚志 CHIKA 藤本道 近藤佑子 田村まどか 赤峰宏枝 内木英二


中村ルミーナ 伊藤由翔 近藤光 小山侑紀 山川風吹 前田彩希 和泉田光祐 山岸愛理 清水鼓子 小林夏歩 山田玲菜 佐々木陽菜 橋本聖奈 渡辺純奈 加藤実祐紀 牛込星蘭 藤田百香 吉見萌奈 北條真央 入沢優叶 狩行成 大塚理紗子 大塚都華子 吉池結 吉池愛 伊林勇


 以上、公演プログラム(主題歌CD付、2000円)より。


ということで、舞台も見て来た。

平日の昼間だったが、全席自由の客席は、ほとんど満席に近い状況。年配のお客さんが多かった。元宝塚のひとの集客力なのかしら。それとも、子どもがたくさん出ているからか。開演10分前に入ったら、もう後ろのほうにしか座れなかった。


上演時間は、20分の休憩を挟んで、約2時間半。


クリスマスの季節を背景に、離れていた家族の心がつながって、母と娘の絆が強まる、予定調和的に収まるところへおさまるお話で、後味のよい佳品といった舞台。

見ておいて、損はしない。


音楽劇だが、一幕では、マイクをつけている出演者がなかなかうたわなかったり、全体的にもお芝居(セリフ)部分の印象が強い。最初のタップを除けば、ダンスシーンはほとんどは妖精たち(役付きのふたり以外の子役が、子どもの妖精。他には、クリスマスプレゼントをもらう子どもの役がある)が担っている。


実質的な主役といっていい大谷瑠奈さんは、舞台での演技がちゃんと形になっていて、びっくりするくらいに、上手い。姿勢がきれいだし、口跡よく、セリフがはっきりしていて聴き取りやすいのがなにより。的確に感情表現していて、涙まで流していても演技過多にならないのも、いい。うたは、少しくせがあったが、ジャズシンガーとしてはああいううたい方なのかしら(「森は生きている」ではどんな感じだったのかな?)。セリフのきっぱり感と較べると、うたは声が出しにくそうなところも。
次の出演作も見てみたいと思う。シンの役で使って欲しいタイプ。


もうひとりのメイン子役の今村大和くんは、離婚しそうな両親の間に立って、しどころのある役柄。カツゼツ(滑舌)がよくないのと、身ごなしが固いので、ぎこちなく見えてしまうのが残念。あのコントふうのシーンが、面白いはずなのに気持ちよく笑えなかったのは、あの小道具に問題があるのか、子役の演技ゆえか…




プログラムの紹介によれば、脚本の武居秀剋氏は富良野塾出身、演出の宇治川まさなり氏は(石坂浩二主宰の)劇団急旋回の出身、とのこと。


ところで、この舞台、オリジナル曲は何曲あったのだろう。