拍手という花束のために



加藤昌史(演劇集団キャラメルボックス製作総指揮)「拍手という花束のために」(ロゼッタストーン、1500円税別)を読んだ。



キャラメルボックスの芝居は、かなり以前になるが、深夜にテレビで放送されていたのを偶然見たことがある。冒頭、ミュージカルでもないのに、出演者がゾロゾロ出て来て、音楽に合わせて踊り出したので、あきれて、すぐにチャンネルを変えたから、正しくいえば、いまだに見たことはない。

が、この劇団の運営というか、経営には関心があって、キャラメルボックス本を読むのははじめてではない。



「拍手という花束のために」の奥付は、今年5月初刷。キャラメルボックスの20年を製作責任者の立場から書いていて、この劇団の舞台を見ていなくても、充分面白く読める。



サポーター制度、どんどんディスカウントして行くチケットの謎、新神戸オリエンタル劇場との駆け引き、テレビ局とのタイアップ(主催名義)や広告のこと…



今後もキャラメルボックスの舞台を見るつもりはないが、関連本はまた読んでみたいと思う。