モーツァルト! 8月25日昼(帝国劇場)
8月25日(木)は、帝国劇場で、「モーツァルト!」を観劇。
午後1時開演の昼公演。
帝劇公演の千秋楽は26日だが、私の観劇は、この日でおしまい。
井上芳雄のヴォルフガングに、高橋愛子のアマデ。
高橋愛子さんのアマデは、もはや、ゆるがない。そんな感じだった。
「モーツァルト!モーツァルト!」では、やっぱり、羽根ペンは箱の上にのせて持っていた(プログラムの舞台写真でも、そうだね)。
ヴォルフガング井上氏は、演技の奔放さが、自由を求める芸術家の、定型に収まりきれない部分と重なって見えた。
この日、井上芳雄千秋楽。
通常のカーテンコールあって、レオポルト市村さんの指名により、井上さん挨拶。
本日はご来場(だったかな?)ありがとうございます、僕と高橋愛子千秋楽です、からはじまって。大阪とこの帝劇で3か月やって来て…云々。ヴォルフガングに影響されて、実生活も大変なことになっています、プライベートなのでいえませんが(と意味不明なことを。ファンのひとには通じるのかしら?)。まだ、名古屋、福岡と公演があります、来月は別の演目で後ろのほう少しだけ出させていただきます(と、「エリザベート」の宣伝も)。
今日は、作曲のリーヴァイさんが来てくれています。ということで、アマデが下手ソデへ迎えに行く。リーヴァイ氏登場、アマデを抱き上げたり、挨拶(通訳付き)の後にはヴォルフガングと抱擁。朝、ドイツから家族といっしょに来日したそうな。
最後の緞帳前(井上ヴォルフガングだから、基本はいつものパターン)。
下手からヴォルフガングが先になって手をつないで登場(おなじみの「フォー」とかいうハイテンションな声を発しつつ)。中央で、(向かって)右にアマデ、左にヴォルフガングの並びで手をあげて拍手にこたえる →上手へ行って →オケピットにかかった橋の上へ行って →真ん中に戻って、ふたりで投げキスして「ありがとうございました」、「オーケストラ」に拍手、アマデをおんぶして下手へ退場。
客席の拍手やまず。
井上・高橋ペア、2度目の登場。
真ん中 →上手 →(今度は橋の上ではなくて)下手へ →真ん中へ戻ると、「最後だからしゃべっちゃおう」と、アマデの(向かって)右側に入って、ヴォルフガングの右ほっぺのマイクに顔を寄せたアマデが「とーても楽しかったです」
愛子嬢を抱っこして、井上さん、客席へ「さよなら」。愛子アマデもならって「さよなら」といって、下手へ去って、了。
帝劇公演での印象を簡単に書くと…
年長の3人のアマデがそれぞれに充実の度合いを顕著に高めて行った2か月。高橋愛子さんは、よりシビアに、伊藤渚さんは、端正さが奥行きへと深みが出たし、川綱治加来くんは、アクティブな表現からそれを抑制した緊密さまでその変化も劇的だった。
黒沢ともよちゃんは、(完成度よりも)演技に大きさと幅が出た。とはいえ、黒沢ともよの才能がモーツァルトの「才能」をいかに舞台の上に現出せしめるか、それを楽しむには、いささか観劇回数が不足だったのが心残り。
これをもって、2005年の夏の終わり。
(梅田芸術劇場での1回を含めての)観劇の内訳は、
中川・川綱 ×6
井上・伊藤 ×5
中川・黒沢 ×3
中川・高橋 ×3
井上・高橋 ×2
井上・黒沢 ×1
次は、名古屋だ。