「子連れ狼」 最終回を見たが、
昨日(9/13)は、テレビ朝日の時代劇「子連れ狼」の最終回が放送された。
最終回ということで、拝一刀と柳生烈堂の死闘を楽しみに、チャンネルを合わせたが・・・
まるで原作とちがう展開、結末、あっさりと終わってしまった両雄の殺陣には、がっかり。というか、拍子抜け。
原作に忠実でなければいけないとは思わないけれど、最後、一刀が勝ってしまっては、大五郎にしどころがない。
ストーリーの組み方だけでなく、昨今の社会情勢や、演じる小林翼くんの子柄からしても、原作通りのラストシーンは難しかったのかな、と勘ぐってしまう。
じっさいには、「柳生封廻状」の謎を解いてからが、まだまだ長いのに。
原作の展開に沿っていて見ごたえがあった萬屋錦之介版の第3シリーズは、(いま見ると、いささか長過ぎるきらいはあるものの)一刀と烈堂の対峙が濃密で、ふたりの戦いがついには私怨を越えて昇華し、烈堂が大五郎を抱きとめる終わり方にも納得出来た。
子役も、いい意味で、泥臭さがあって、いのちのやり取りのなかにいる感じが出ていた。