東急シアターオーブ(あるいは、ロックオペラ モーツァルト)


日曜日に、「ロックオペラ モーツァルト」のプレビューを見に、東急シアターオーブへはじめて行った。渋谷ヒカリエの11階が劇場の入り口になるのだが、さらにそこからエスカレーターで上がって、やっと13階が劇場フロア。2階席、3階席はさらに上。

11階まで昇るのは、多少待たされても、エレベーターがよさそう。エスカレーターを使ったりすると、先が長い。

JRの渋谷駅から行く場合は、駅から地上に出てしまうと、かえって行きづらい。ヒカリエの2階へ接続されている通路から行くのがいい。むしろ、副都心線だと、地階で直結していて、JRの駅の改札からよりも近い。

休日だったせいもあるかも知れないが、駅から近いというイメージに較べて、ビルの上階にある劇場に着くまでは意外と時間がかかる。

11階には、ローソンがあって、ちょっとおどろく。ビルのなかのコンビニというと、ふつうは、1階か地階にあるものなのに。11階にあるというのは、もうほとんど、劇場に来るお客さんを対象にしているとしか思えない。あるいは、オフィスの勤務者が対象なのかも。

シアターオーブのロビーからは、駅を挟んで反対側にある東急プラザがよく見える。ロビーからはよい眺め。

座った席は、3階席の最後方の、今公演の席種でいうと、B席だったのだが、ここは予想していた以上の高さと角度がある。そのためか、3階は1列ごとに前に手すりが設置されていた。舞台を見るとき、その手すりが少し視界に入るのだが、高さからすると、この手すりはあったほうが安心だし、座席への出入りにも必要と思われる。ふつうに座って舞台が見られるとはいえ、ここ(3階席)はお試し用、もしくはリピートするための座席だろう。たとえばセットの動きはよく分かるが、舞台そのものを楽しむには向かない。

劇場内の階段がちょっと変わった設置になっていて、おもしろいので、休憩時間に昇ったり下りたりしてみたが、いちど行っただけでは、階段がどんなふうに配置されていたのか、なんだかよく分からない。でも、終演後に、3階から階段を下りたが、とくに滞ることなく出口まで行けたから、構造としてはけっこう上手くつくられているのかな?


ロックオペラ モーツァルト」は、ダブル主演で、モーツァルトサリエリを役替りで演じるというので、ふたり(山本耕史中川晃教)ががっぶり四つに組むような作品かと思っていたが、そうでもなくて、サリエリは第一幕ではほとんど語り手だし、第二幕になるとモーツァルトのドラマに関わって来るが、それでも両者が正面切って対決するような展開とはいえないので(じっさいにもそうだったのだろうけど)、そこが物足りなく感じた。

キャストのなかでは、ヨーゼフ2世(酒井敏也)がおもしろい。あの、うたの上手い女性は、北原瑠美という声楽家なのだね(なるほど…)。

プレビュー公演の上演時間は、第一幕65分、休憩20分、第二幕75分、となっていた。