HAGAバレエアカデミー「くるみ割り人形」全幕公演(響の森桶川市民ホール)


12月16日(日)は、桶川市民ホールで、

芳賀バレエアカデミー「くるみ割り人形」全幕公演 (芸術監督・振付:芳賀のぞみ)

を見た。
http://www.hall-okegawa.jp/images/library/File/haga010JPG.jpg(チラシ画像)

主な配役は、過去ログのこちらに(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20121017/p3)


15時開演。はじめに、スタジオの生徒さんたちによるバレエコンサートがあって、そのあとに、「くるみ割り人形」全幕。「くるみ割り人形」の幕間を含めて、2回の休憩があって、終演は、17時58分ぐらいだった。

このバレエスタジオの公演を見るのは、2009年6月に、同じ桶川市民ホールで行なわれた、芳賀バレエアカデミー25周年記念発表会&芳賀バレエアカデミー「ドン・キホーテ」全幕以来のことである。

今回の公演プログラム(500円)によると、昨年6月に予定していた発表会を震災後の情勢から中止したので、このスタジオの主催舞台は、その2009年6月以来になるのだと。(3年半経っていて、生徒さんたちの顔ぶれの変化も感じた)


くるみ割り人形」は、クララ役の井上凜々子さんが、小学4年生という年齢にふさわしい愛らしさと、表現力。とくに、踊りに見せ場のある第二幕がよかった。バレエシューズだったのは、第一幕後半の大きなクララとの対照ということもあるのかな…
お菓子の国で、クララがドロッセルマイヤーに促されて、中国、フランス(あし笛)、花のワルツと踊りに参加し、なかでも、花のワルツのピンクの花の真ん中でクララが踊るシーンは、くるみ割り人形らしい少女の夢の花が咲くように、かわいいシーンになっていた。

第一幕でのクララは、くるみ割り人形とねずみの戦いのあと、ドロッセルマイヤーの手でマスクを外されたくるみ割り人形が王子に変身するところで、大きなクララと交替する。クララと王子のアダージョから雪の国のシーンの最後、つまり第一幕の幕切れまでが、大きなクララ(といっても、増子綺音さんは中学1年生)の出番になる。

休憩後の第二幕は、また、小さなクララの出演になる。その第二幕は、子どもたちのコックの登場も楽しい。

田崎菜々美さん(同スタジオ出身で教えてもいるようだ)の金平糖の精の踊りがすばらしく、見応えたっぷり。グラン・パ・ド・ドゥの女性バリエーションは、曲を通常より少し長くしてあった。

第二幕の最後は、お菓子の国から客間へ戻って、くるみ割り人形を手にクララが客間の椅子に眠る姿での、幕。


ハレーキンや中国を踊った兼城将さんというダンサーの身体能力の高さを感じさせる踊りが目を惹いた。検索すると、こんなところに名前が出て来る。
http://ameblo.jp/tw-ballet/entry-11358443190.html

HAGAバレエアカデミーは、昭和音楽大学に近い川崎の新百合ヶ丘にもスタジオがあるのだね。


こういうスタジオ単独の全幕公演というのは、生徒さんのなかでも中心になるメンバーは何役も兼ねて踊ることになるから、ひとり当たりの出演シーンも多くなるので、バレエ団の公演などとはちがった見どころがある。目についたダンサーの出演を追いながら舞台を見るのも楽しさのひとつだ。