楽屋 (シアター代官山)

9月5日(日)に、シアター代官山で、

劇団ひまわり「楽屋 流れ去るものはやがてなつかしき」(清水邦夫 作、山下晃彦 演出)

を見た。

午後1時開演。上演時間は、1時間30分か、もう5分くらいかかっていたか(若干押しての開演だったみたいだが、時計は見ていなかった)。


プログラム(12ページ)は、無料。配付されるのではなく、ご自由にお取り下さいと置いてあった。

田上真里奈さんは、2010年から活動を東京に移し、今回の「楽屋」が東京での初舞台、とある。


9月5日13時開演のキャストは、

女優A:松村郁 女優B:関口雅子 女優C:日向薫 女優D:田上真里奈 / 前説:原章子


客席は、全席自由だったが、左右のブロックの前方座席は関係者用になっていて着席不可。

ステージ上に「楽屋」を乗っけるようにセットが組んであって、舞台の床がかなり底上げされたかたちになっていたため、思った以上に舞台は見づらく、疲れた。といって、この劇場の座席は、後ろの数列以外は段差がないので、中央ブロックの中途半端な列に座ると舞台がもっと見づらくなりそうだし…。


この芝居(「楽屋」)は、はじめて見たが、予想以上に退屈。女優の性(さが)みたいなものには、いまは関心がないし、チェーホフや三好十郎も、しかり。それより、ショパンノクターンは、戯曲に指定があるのかな?というのが気になった。今度、どこかで、立ち読みしてみよう(でも、ハヤカワ演劇文庫は、大っきい本屋でないと、なかなか置いてないのだよね)。

もっとシリアスに演る芝居かと思っていたから、たとえば女優Aと女優Bが最初から白い衣裳でいかにも幽霊らしく楽屋にいる、というはじまり方には、あれ?と思った。このあたりも、どこまで戯曲に指定があるものか。忘れなかったら戯曲を立ち読みしてみよう。

マチュアからプロまで、無名の役者から有名女優をキャスティングしたものまで、多くのカンパニーがこの芝居を上演していることからすると、女優が女優を演じることもあって、見る側(観客)よりもむしろ演るほうにとっての魅力が大きい作品なのかも知れない。

私が観客としてこの芝居を楽しむとしたら、いくつかのカンパニーの「楽屋」を見較べて、そのちがいを味わうという楽しみ方しか出来ないと思う。そういう意味では、昨年シアタートラムで上演された「楽屋」が教育テレビで放送されたのを見なかったことが悔やまれる。録画はしておいたのだけれど、見ないでいるうちに、HDDが満杯になって、別番組を録るのに消しちゃった(笑)。あーあ…と、いまさら嘆いても後の祭りである。


ところで、「前説」というから、作品の解説でもしてくれるのかと思っていたら、そうじゃないのね。

田上真里奈さんは、演技している姿をはじめて見たが、次の、ミュージカル「モモ」をぜひ見たいと思った。