International Dance School 14th Annual Dance Performance 2008「くるみ割り人形」全幕 他


12月19日(金)に、めぐろパーシモンホール 大ホールで、
インターナショナルダンススクール発表会 14th Annual Dance Performance 2008 (舞台芸術総監督:大串千恵子)
を見た。

午後5時30分開演。音楽は、録音のもの。

公演プログラムは、500円で販売。
プログラムの表紙は、この↓チラシと同じデザインである。
http://www.internationaldance.com/kurumipink.jpg

その表紙やチラシで、クララ、じゃなくってマーシャ役の女の子が犬を抱っこしていたが、この犬は、インターナショナルダンススクールのアイドル犬でマーシャ(犬のマーシャは舞台には出なかった)。マーシャ役の女の子は、猪野礼実ちゃんという子で、同スクールの子役マーシャは今回の女の子が歴代で5人目になるようだ。


第1部は、まず、バレエコンサートとしてグラン・パ・ド・ドゥ×4(海賊、コッペリア、タリスマン、ドン・キホーテ第三幕より)があって、そのあと、ミュージカルと題してのタップダンスの発表。グラン・パ・ド・ドゥは、男性ダンサーはいずれもゲスト。そのグラン・パ・ド・ドゥの一部で、拍手入りの音楽(ライヴ盤?)を使っていたのには、ちょっと違和感をおぼえた。

ここまでで、約1時間。


第2部が、

くるみ割り人形」全幕(振付・指導:ダーナ・バクンチク)

第一幕は、女の子たち7人がカーテン前に出て、紙を見ながらあいさつと「あらすじ」を読む前振りがあって、そのあと幕が上がる。マーシャは客間までが子役で、ねずみと兵隊のシーンが終わって次の、王子とのアダージョから大人に替わって、マーシャを柴田有紀が踊り、王子はヤロスラフ・サレンコ(NBAバレエ団の至宝とか貴公子とかいわれるひと)。あとの「雪のワルツ」は、女性ソリストとコールドだけで、雪の王や雪の女王は登場しないので、「冬の松林」からマーシャと王子のパ・ド・ドゥはたっぷりある。

柴田有紀さんは、Kバレエかと思っていたら、いまはフリーなのか…
http://blog.livedoor.jp/angelr/archives/979505.html

第二幕は、最初のナンバーは冒頭だけ出してほとんどはしょってしまい、2曲目で幕を開けて、すぐお菓子の国からスタート。
(「くるみ割り人形」第二幕の最初の情景は、もし生演奏ならオーケストラの演奏だけにして第二幕の序曲的な使い方も出来るが、生演奏でないと音楽だけでは時間がもたないだろう)

大人のマーシャが主役として踊るので、お菓子の国に金平糖の精は登場しない。

グラン・パ・ド・ドゥは、アダージョがマーシャと王子ふたりの他に男性ダンサー4人(「花のワルツ」のソリストと同じ)も加わって、順番にマーシャをリフトするなどあっての、6人の踊り。「くるみ割り人形」でこういうのは、私ははじめて見た。


子役マーシャの子は、第二幕では「花のワルツ」のコール・ド・バレエに出ていたが、「終幕のワルツ」の前には引っ込んで、最後は、翌朝の客間(時計は7時だった)で目を醒ました子役マーシャが、ツリーの前でくるみ割り人形を手にして幕、というオーソドックスな終わり方。

子どもたちは、クリスマスパーティ、真夜中の客間、ディヴェルティスマンと出番が多い。子どもたちの出演シーンは、総じてゆるく、よくいえばリラックスしていた印象だったのは、このスクールの特徴でしょうか? その対比もあってか、「雪」の群舞などは、ぐんとバレエらしく見えた。

スタジオやスクール単位での全幕公演は、それぞれの出演シーンや踊りどころが何回もあるのがいいところ。


カーテンコールでは、出演者たちによるお菓子投げがあった。

終演は、午後8時40分頃。