「細雪」千穐楽


6月30日(月)に、帝国劇場で、細雪(脚本:菊田一夫、潤色:堀越真、演出:水谷幹夫)を観劇。

12時開演。
ロビー表示のタイムテーブルは、第一幕50分、幕間25分、第二幕70分、幕間10分、第三幕40分。

じっさいは、2、3分遅れて開演して、終演が3時25分頃。

千秋楽だったが、主演の4姉妹(中越典子賀来千香子、高橋惠子、檀れい。下手からの並び順)によるカーテンコールの幕が1回多く上がったくらいで、それ以上のことはなかった。
中越典子さんが涙ぐんでいる様子であった。


公演プログラム(1000円)は、見本が出ているだけで好評につき売り切れ、となっていて、希望者は申し込めば増刷して送る、との案内が出ていた。私はすでにお家に一冊持っていたので、ノープロブレン。とはいえ、こういうことはありがちなので、プログラムは、あとで買おうとか、後日買おうなどとは思わず、「そのとき」に買うべきだと改めて肝に銘じた。


帝劇のミュージカル路線や、芸術座の閉館、女優座長公演の減少のなか、「細雪」も明治座へ出て、もう帝劇に戻ることはないのではないかと思っていた。それが、今回、4姉妹を一新しての帝劇公演。

当初は、6月8日に東宝の「細雪」通算上演回数1200回が予定されており、菊田一夫生誕100年と合わせての記念公演という趣旨だろうと解釈していたが、2月に旧キャストでのツアー公演が入ったため、今回の帝劇公演は、すでに1200回を超えてからの開幕となった。

おかげで、私の観劇も、6月8日の予定を変更して、この日の千秋楽を選んだ次第。

揃って帝劇初出演だという新キャストの4姉妹が、4つの色をきっちり演じ分けて、新鮮さと品格が融合した舞台は、帝劇の空間にマッチしていると思った。


次女の娘役、悦子は、宮永紗綾ちゃんで、上手い子役だった。あんなにぴょんぴょん跳ねて、スリッパ、脱げないのかな。

写真の印象よりも、断然かわいいし(髪形のせいもあろうか…)、千秋楽に見に来てしまったことを、たちまち後悔させられた。この子役ならもっと見たかった。
悦子の出演する4つの場でそれぞれちがう4パターンの衣裳は、いずれも、子役のかわいさを引き立てるが、その衣裳がとてもよく似合っていた。セーラー服姿もかわいいが、四女の地唄舞の場での赤いリボンは、かなりの大きさ。
また、二幕二場での、雨にぬれた髪のしずくを切るしぐさが、秀逸だった。


この公演の子役は、↓に。
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080607/p2

関連の過去ログ(抜粋)
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20071102/p1
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080120/p1
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080617/p1