「芋たこなんきん」第5週「すれちがい」(第30回)を視聴して。

11月4日(土)放送、「芋たこなんきん」第30回
大阪市立天満北小学校の運動会。

回想編の町子(山崎奈々)ちゃんが通っている大阪市立福島南尋常小学校も、この大阪市立天満北小学校もじっさいにはない学校名のようだ。

運動会シーンがあることをすっかり忘れていて、1週間分を低画質で録画してしまい、まとめて見たらがっかり。
運動会シーンの体操着は、(フォークダンスのときの映像から)ファッショナー。ブルマも同じかな(はっきりは分からないが、左タグだったし)。男子の短パンは右タグで別メーカーだ。



余談だが、昭和42(1967)年ぐらいで、小学校の学販の体育着のブルマが、ドラマのようなタイトなタイプというのは、納得しがたい。いわゆるちょうちんブルマから、タイトなタイプへと替わるのは、東京オリンピック以降のことだが、学販の体育着にタイトなブルマが普及するのは、中学校では1960年代末頃から、小学校だともう少し遅れて70年代に入ってからではなかったか。もちろん地域差やメーカーによるタイムラグはあるだろうが、1967年の小学校とすれば、早過ぎはしないか。

たとえば、「ちびまる子ちゃん」は小学3年生で、体育着はちょうちんブルマだが、原作者は1965年生まれ。作品を額面通りに受け取れば、1974年に清水市あたりの小学校では、まだ、タイトなブルマには型替わりしていなかったことになる。

学生時代に調べた記憶によれば、私の育った地域では、「ちょうちん」から「タイト」へのブルマの切り替わりは、中学校では1969年前後からはじまり、小学校では1973年頃からである。ちなみに、女の子用のブルマの切り替わりと同じぐらいに、音楽の授業で使う楽器が、二段式のハーモニカからピアニカ(鍵盤ハーモニカ)に切り替わっている。

学校体育着の変遷では、トレパン(冬用の長ズボン型)の衰退や、トレパンからジャージへの転換、体育着における学年色普及の時期、といったテーマもあるのだが、これはまた、別の話。