お父さんのバックドロップ



映画「お父さんのバックドロップ」を見た。



所用の途次に時間調整して映画館に寄ったのだが、お客は、ふたりだけ。空いている映画館は大好きだけど、せめて、6、7人はお客さんがいて欲しいものだ。





ポスターその他で見かけた この映画の神木隆之介(=一雄)くん、シャツの裾はズボンの中に入れているし、半ズボンだし、丈長のライン入りソックスなんかはいているし、紐のスニーカーだし・・・いまどきこんな小学生はおらん。

と変に思っていたが、映画のはじめのほうで「1980」年のお話と分かって、納得。



1980年に小学4年生、という設定だと、私よりいくつ年下になるのかな? と、まず考えた。



プロレスラーの父 下田牛之助(宇梶剛士)が着ているダサダサなジャージや、一雄が乗っている自転車や、手さげとかスポーツバッグ、体育の時間(この映画でも小学生は逆上がりをするのだ)に女の子たちがブルマだったりと、時代を感じさせるものが いろいろで楽しい。



教室で、いじめっ子の手にぐさっとやった凶器は、何だった?先割れスプーンだったのかな?(よく見てなかった、不覚なり)





神木隆之介くんは、(声も含めて)罪作りなほどのかわいさ。

1980年にあんな男の子がもしいたら、神かがり的だな。



男の子3人で、月経の話をするシーンが面白い。げっけーて何?赤飯炊くって・・・

(神木くんの「げっけー」連発に萌えるひとが多そう(笑))





クライマックスの異種格闘技戦のシーンは、けっこう長尺。

相手は極真空手の世界チャンピオンということだから、ガチンコであれだけやられまくったらとても立てないはず。さらには、テレビで見ていた息子の一雄が試合会場に駆けつける(タクシーのなかの神木くんの演技は秀逸)まで持ちこたえるから、かなり長く戦っている。

(カラータイマーが点滅するとあと30秒しかその姿で地球上にいられないはずなのに、そこからだらだらと30秒を超えて怪獣と戦うウルトラマンみたいな)



ただ、あえていえば、80年という時代らしいプロレススタイルの泥臭さが、妙な説得力にもなっていて、あの頃ならこういうことがあったかも知れないな、と思う結末。





一雄の友達、焼肉屋の息子哲っちゃんの田中優貴くんが、80年的雰囲気にはまって、こちらも上手い。

また、一雄のクラスメートたちは、(クレジットによれば)劇団ひまわり





 パンフレットが、700円。