レ・ミゼラブル 4/5夜



帝国劇場で、「レ・ミゼラブル」を観劇。

4月5日(火)の夜公演で、午後6時開演。



子役は、リトル・コゼット: 藤井結夏 リトル・エポニーヌ: 福田夏未

であった(チケット窓口の掲示では、同日昼の部も同じ配役)。

当初発表の4月のキャストスケジュールでは「春山椋・戎怜菜」のはずが、変更になっていて、「夏・夏」ペアも役替わりしないことから、3月の変更は4月になってからもつづいているみたいだから、要注意



藤井結夏ちゃんのリトル・コゼットが、上手い。

芝居心のありそうな子で、きちんと演技して、過多にならず、うたと演技が溶け込んでいた。森の中でバルジャンと出会い、いっしょにうたって宿屋へ、そして「取引」と、ここの展開でもほどよくちびコゼの感情が窺えて、とてもいい。

(ちょっとだけ、石川楓ちゃん似)



コゼットの背中を押して、水汲みへ追いやるリトル・エポニーヌの福田夏未ちゃんが、歯を剥いて「イーッ」て顔をしていたのは、やっぱりちびコゼの役をとられてちょっとくやしい気持ちもあったりするのかな?(といっては、うがちすぎか)





チケットはイープラスのS席半額にて購入したもので、当日会場での引きとり。席位置は、1階S席の11列目、端のブロック。この席が 6750円なら、かなりのお得感。



子役が予想以上によかったし、舞台も楽しめたけれど、全般に、少し演技過多な印象。アンサンブルのひとたちが演じ過ぎに見えたり、プリンシパルだととくにテナルディエに余計な動き、しぐさが目についてうるさく感じた場面も(あんなにサルみたいに飛び跳ねなくても…)。



いま売りの雑誌「演劇界」2005年5月号に、石井啓夫氏の劇評が載っていて、そのなかで

古典化した舞台となって、役柄を競う姿勢が全体に演技解釈過剰に傾いている。

という指摘があるのだが、舞台を見て、なるほどとうなずけるところがあった。

(ちなみに、同誌92ページの舞台写真の説明はまちがっている)



で、私の希望をいうと、もう少し、うたとしてきれいにうたってくれてもいいのではないか、と。



原慎一郎さんは、四季では二枚目路線だったが、いまはふてぶてしい役が似合う柄。河野由佳さんのコゼットが見目も声もきれいで、いい。



カーテンコールは立ち上がるお客さん多数で、びっくり。終演後、ファン感謝イベントもあるので、あっさり終わるかと思いきや、拍手がやまないので、何度も出演者登場。



終演後10分の休憩を挟んではじまった ファン感謝デーイベントは、カーテンコールほどは盛り上がらなかったように思う。私の席の周りは、帰っちゃったお客さんもけっこういたし。

出演俳優8人は、揃ってどことなく落ち着かないというか、ぎこちない印象(ファンのひとには、そこがかえっていいのかな?)。(司会の)ANZAさんは、なぜかおでこマイクをつけたままだった。

ピアノ演奏の山口氏にいちばん余裕と落ち着きが見えた。



マルシアさんによるポルトガル語の「夢やぶれて」と、徳井優さん&下水道カルテットの「下水道」の2曲が披露され、最後が、出演者全員のサイン入りプログラムの抽選(3名に当たる)。入場者のチケットの もぎった部分が箱に入れてあって、それをひくかたち。もし、該当座席番号のお客さんが帰ってしまって席にいなかったら スルーして、もういちどひくとのこと。



イベントの終了は、9時50分頃。



 近年、「レ・ミゼ」の帝劇ロビーは、休憩中、サロンっぽい雰囲気になるね。