レ・ミゼラブル 千穐楽(帝国劇場)


8月27日(月)は、「レ・ミゼラブル」帝劇公演の千穐楽を観劇。(「レ・ミゼラブル」の千秋楽を見るなんて、10年振りかな…)

今年の「レ・ミゼ」は、6月に鹿賀ジャベール出演の回を3ステージ見て以来で、トータル4回目。

劇場には、喉の調子が悪いとのことで、「シルビア・グラブ休演、ファンテーヌ役は山崎直子」という告知があった。すでに休演は、24日に発表されていたようだが、私は劇場に着くまで知らなかった。


午後1時開演。

子役は、

ガブローシュ:新井海人
リトル・コゼット:佐藤瑠花
リトル・エポニーヌ:高橋りか

ということで、ガブローシュは、これで、今年の子役を3人とも見ることが出来た。
千秋楽のちびコゼは、(20周年記念プログラムで)1500フランの賞金がかかっていた「るかコゼ」だわ。


座席から舞台は遠いが、視界は抜けていて良好。

前回、山口祐一郎バルジャンで「レ・ミゼ」を見たのは、2003年だったと思う。
最近では「バルジャンの独白」を、あんなふうにうたっているのだね。叫ぶようにうたうフレーズがあったり、間をとってたっぷりためをつくったりと、1曲のなかのうたい方に趣向が感じられて、面白かった。

「取引」のあと、お城も見られるのね、の「ね」で、るかコゼが右に首を傾げるのを見て、バルジャンも首を傾げたりして、それもおもしろかった。

高橋りかさんは、舞台映えするはっきりした顔立ち。

新井海人くんのガブローシュは、全体にアンニュイな雰囲気があって、見た目の小ささとのギャップが独特の個性になっている。しぐさが妙に老成して、あるいは大人びて見えるかと思えば、子どもらしい無防備さを覗かせたりと、シーンのときどきで多面性が感じられた。「星の王子さま」を見て想像していた通りのうたで、大劇場ではもう少し声にメリハリが欲しいところ。とはいえ、さほどの違和感はなくて、そつなくうたっていて、動きもきめるところをキメていたようだった。


カーテンコールは、駒田一さんの進行で、プリンシパルのキャストが順番に前に出て挨拶。アンサンブルから(グランテール役の)松村曜生さんが代表して挨拶。このあたりの詳報は、公式ブログに出るのでしょう(から、記憶に残っていることもありますが、割愛)。

千秋楽カーテンコールの挨拶では、来月からの博多座公演のことにふれるキャストも多かったが、リトコゼちゃんたちは博多座には出ないから、出演はこれでひと区切りかな。

ところで、カーテンコールでのキャストの「花投げ」のとき、リトル・コゼットとリトル・エポニーヌは、お花を投げていなかったね?客席へ手を振っているだけだった。いつからそうなったのだろう(6月の前半は、投げていた)。


拍手が止まず、何度もキャストが舞台に登場して、いつまでつづくのかと思ったカーテンコール。最後は、山口祐一郎氏がでかい声で(とにかくでかい!声だった)客席に呼びかけての手締めとなって、その後、この日の主役は深々とお辞儀を繰り返しながら舞台奥へ少しずつ下がって行き、ついに姿が消えて、カーテンコールが終わったのは、4時43分ぐらいだった。




蛇足だが、一幕が終わって、お腹が空いたのでサンドイッチでも買って来ようとロビーに出たら、レストルームへ殺到する女性客に突き飛ばされてこけそうになった(笑。腹が立つよりも、こわかった)。