レ・ミゼラブル 帝劇千秋楽


6月1日(月)に、帝国劇場で、

レ・ミゼラブル

を見た。午後1時開演。

この日は、東京公演の千穐楽で、カーテンコールでは、プリンシパルキャストからのあいさつ、アンサンブル代表のあいさつ、子役は紹介のみ、などあって、終わったのは、4時25分ぐらい。

学校団体が入っていた。劇場前にはチケット渡しの受付が出ていたので、どこの学校かなと思って見ると、「成城学園高等学校」とあった。1階席には見かけなかったので、団体さんは、2階席だったみたい。


初日(4月17日)以来の観劇。

まず、プロローグでのリトル・コゼット(帝劇千秋楽は、黒川胡桃)とリトル・エポニーヌ(加藤希果)の子役のバイト。ちゃんと、農場のシーンで転ぶのがリトル・エポニーヌ役の子であることを確認出来た。

前回からの新演出版では、「取引」のあとで、リトコがパルジャンに着せられる青い服は、前ボタンになった(舞台ではじっさいにボタンは留めていないから、マジックテープか何かでしょうけど)。オリジナル演出版のときに着せられていた黒い服は、前から着て後ろで留める衣裳だったから、着るときのリトコの動きが新演出では逆になっていて、いまだに、見ていてなんとなく目が慣れない。

パリのシーンでの、リトエポのバイトのアゼルマ役。突き飛ばされたコゼットのかごをアゼルマが拾って、コゼットに手渡して、代わりにパンだかお菓子だかをもらっていたが、あそこで、アゼルマがかごを拾ってコゼットに渡す、というのは、決まっている演出なの?(初日のときは、見逃したのか、記憶になかった)

今回公演でのガブローシュは、かわいい男の子的なイメージは払拭されて、むしろ、かわいげのない少年になってもいるのだけれど、子どもながらに砦で戦う革命の一員らしいストイックさが強調されていて、ほとんど笑わないなど、一貫したものが窺える。
千秋楽のガブローシュ(北島大輝)は、配役されている3人のなかでは、見た目はいちばんかわいい子だが、声は意外と低いし、ドスを効かせるような強い声を使ってもいた。そもそも、今回は、高くてかわいい声の男の子だと、採用されなかったのかも。

「ワン・デイ・モア」でのガブローシュは、今回公演では、小さい旗を持っているが、絵面として、なかなかいいね。あの旗は、二幕の冒頭のシーンでもそのまま持っているが、右手で柄の先を握って、右肩に掛けるようにしているのが、刀を持っているみたいで、見映えがよかった。

今回公演のガブローシュでは、「恵みの雨」のナンバー〜エポニーヌの帽子、のあたりのシーンがいちばん見どころだと思う。