平成28年度水戸子どもミュージカルスクール発表公演「雪のプリンセス」(水戸芸術館 ACM劇場)

平成28年度水戸子どもミュージカルスクール発表公演

「雪のプリンセス」

(台本:高橋知伽江、作曲:片野真吾、演出・歌唱指導・振付:高城信江、演出補佐・歌唱指導:藤村はるか)

2017年3月25日(土)〜3月26日(日)、水戸芸術館 ACM劇場 ※両日とも、16:00開演

 過去ログのこの公演。→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20161208/p1


今年度の発表公演は、2日間で、計2ステージ。

このうち、25日のステージを観劇。

上演時間は、1時間25分。休憩なし。水戸子どもミュージカルスクール4年目で、いちばん長い上演時間だった。


「雪のプリンセス」は、昨年、ゼロプロジェクトが初演し、同カンパニーがこの4月にも再演するミュージカルで、この発表公演での上演は、いわば、その水戸子どもミュージカルスクール版といったところ。上演時間は短くなっているようだが、私はゼロプロジェクトの「雪のプリンセス」は見ていないので、どのくらいカットや変更があるのかは不詳。

たとえば、ゼロプロジェクトの公演での「あらすじ」をネットで参照してみると、「水戸」版でも大筋は同じ模様。

コユキ、ツララ、シズクの3きょうだいが、「水戸」版では、コユキ(女子)、ツララ(男子)、ペチカ(女子)の3きょうだいになっていた。


夜のピクニック」にも出演した、荻沼栄音さんが、タイトルロール!の雪のプリンセス。
大澤彩夢さんが、コガラシ隊長。

雪女のフブキがカッコいい儲け役なことにも増して、すばらしいうたで、場をさらった。齋藤あいりさんは、「パーフェクト・ファミリー!?」での歌唱も特筆ものだったが、じつにいい声の持ち主。


物語のクライマックスの、プリンセスの戴冠と、そのステージングに、感涙!

プリンセスの悩みは、普遍性があるものの、あまりにシンプル。でも、そこが、小中学生たちの演じるこの舞台によくマッチしていた。

亡き女王=プリンセスの母親という存在を踊り(バレエ)で見せた演出は、秀逸。水戸子どもミュージカルスクールは、以前から、踊れる受講生に場を与えていたよね。

サンタクロースの孫は、ジングルとベル(で、どちらも女子)。

女王の娘(小さい頃のプリンセス)という役は、もともとの「雪のプリンセス」にもある役なのかな?


一部出演者は、2ステージでダブルキャスト(2ステージとも出演するが、役替わり)になっていた。

前年のような大人キャストの助演はなく、出演は受講生のみ。

開演前(2名)と、終演後(1名)のアナウンスも、受講生が担当。


ところで、次年度の水戸子どもミュージカルスクールは、2クラス制になって、発表公演も3日間にわたって行なうようだが、2クラスが2ステージずつというような日程が組まれることになるのだろうか?

[補記] その後の告知等によると、平成29年度の発表公演は、30年3月31日と4月1日の2日間。