HAT 漫劇!!手塚治虫 第二巻


HUMAN ART THEATER
漫劇!!手塚治虫 第二巻

脚本:東の東
演出:工藤龍生
プロジェクション演出:東の東
振付:宮内敦子(G-Rockets)

http://human-art-theater.jp
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=886171778123141&id=482092338531089&refid=17

7月18日(土)18:00
7月19日(日)11:30/17:00
7月20日(月)11:30

渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

全席自由 前売・当日共 4900円


今回の演目は、

 1.ハローCQ(ブラック・ジャックより)
 2.オクチンの大いなる怪盗
 3.大将軍 森へ行く
 4.赤の他人
 5.いないいないばあ


子役(熊谷好望)が出演しますね。

熊谷好望さんというと、1月の「ズボン船長」(新国立劇場中劇場)に出ていました。


前回の、「漫劇!!手塚治虫 第一巻」には、ピノコ役で子役が出演しましたが、このカンパニーは、それ以前にも、けっこう子役を起用していたようですね。

じつは、その今年2月の「漫劇!!手塚治虫 第一巻」
 →http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150215/p3

を、ワンステージ見たのだけど、はっきりいって、ひどかった。

いいほうに解釈すれば、手塚治虫のマンガ(のコマでえがかれているもの)をなるべく忠実に舞台にかけよう、みたいな意図があってなのかな? 演じられている場面のマンガのコマを後ろのスクリーンに映し出すということもしていたから。
でも、マンガの世界とはいえ、舞台で演じるのは人間なのだから、もう少しもっともらしく創ってくれないと、どうにも見ていられない。舞台の上がスカスカに感じられたり、マンガのキャラクターに似せようとする余り、滑稽を通り越して現実離れし過ぎていたり、あるいは、原作のマンガをなぞっているだけとしか思えなかったり。

「第一巻」は、ピノコのロボットのことが一部で話題になってもいたようだが、あれって、要するにただのロボットだよね。ピノコ誕生のシーンでは、そのロボットにカメラが仕込まれていて、ピノコの目に見えているものが、映像として映し出されるという仕掛けがあったのだが、それを映す設備、スクリーンが安っぽくて、どうにもいただけなかった。『畸形嚢腫から人間の姿へ、ピノコをロボットで完全再現』なんて謳い文句だったが、内臓のパーツをいくつか埋め込めばいいのなら、ブラックジャックじゃなくても出来ちゃう(血管すら繋がないしね)。

近ごろは、難易度の高い手術を次々にこなすドクターが主人公の医療ドラマがテレビでたくさん放送されてもいるのに、いくら舞台とはいえ、「漫劇!!」でのあんな手術シーンは、それこそマンガ以下。

(ピノコの、アッチョンブリケの実演。あれが、唯一の見どころだったかも)


それはそうと、今回の「第二巻」の子役は、何の役を演るのだろう。

・・・って、性懲りもなく、こんなふうに関心を抱いている自分を改めないとダメだな。