マリオネット (六行会ホール)


5月17日(日)に、六行会ホールで、

ミュージカル座「マリオネット」

を観劇。

過去ログのこの(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150320/p1)公演。

12時30分開演。ダブルキャストは、月組のほう。

会場に掲出されていた上演時間は、1時間+休憩15分+1時間25分。この回の終演は、3時14分ぐらい。

公演プログラムは、1000円。

ヒロインのソフィー(じつは、からくり人形の鍛冶屋の女の子)のハンマーを担いだ姿がかわいくて、妙にツボにハマるところがある。白雪姫がすさまじかったし、ナポレオンのポニーも可笑しかった。

だけど、このミュージカルは、内容に比して上演時間が長い。人形たちが現れるシーンは、一気に(ひと続きで)見せて欲しいところだし、人形たちのエピソードがごたついていて、もう少し整理してくれないものかなぁ、と思った。主人公のピエールとソフィーとの関係も中途半端で、もっとはっきりと、人間の青年と人形の女の子の恋物語にしちゃえばいいのに。

竹本敏彰というひとの作品は、一幕と二幕のバランスが悪い気がする。休憩前にもっとストーリーを動かして欲しい、と思うのは私だけかな? 「マリオネット」は、時間は一幕が短くなっているが、広場の露店の場の繰り返しや、ダンスホールのシーンなどがあるせいで、運びが遅い。

「トラブルショー」と「マリオネット」は、どちらも、有名童話やメルヘンをパロディにしているという共通項が見られた。「マリオネット」と「ニッキー」は、雨とカミナリがポイント。「トラブルショー」と「ニッキー」では、劇中劇とその本番がドラマの佳境になる。


小松穂葉ちゃんの役は、『×印の少年、リトル・ピエール、息子、他』となっていた。

最初に演じるのが、リトル・ピエールで、主人公の子ども時代で、男の子の役。次が、広場に現れる女の子で、これはいわばアンサンブルというか通行人。×印の少年は、いちばんメインの役で、この人形を作ったピエールによって、「ピエール」という名前が与えられる。息子というのは、終盤で、ピエールの人形を買ってくれる親子連れの子どもで、名前がピエール。
つまり、男の子の役は、3役ともピエールである。