モーツァルト! (11月10日)


ミュージカル「モーツァルト!」

帝国劇場で、11月10日(月)の公演を見た。12時30分開演。

ヴォルフガング:井上芳雄
アマデ:日浦美菜子


座席が、2階のB席エリアのいちばん前のI列だったのだけど、2階I列のすぐ前にある手すり(というか仕切りといったほうがいいのかな)が低くなっているじゃん!これ、いつ低くしたの?

あの手すりは、けっこう高くて、2階のI列に座ると、視界をさえぎるとまではいわないにしても、本舞台を見るにはギリギリの高さで、妙に圧迫感のあるシロモノだった。

具体的に何センチ下げたのかは知らないけど、けっこう低くなった印象。オケピットが見えるようになったし、視界のひらけ具合、解放感がすばらしい。音まで聴こえがよい気がした(これはただの思い込みかも知れない)。

やっぱり、2階から見ると、立ち位置とか舞台上のポジションがよく分かるのがいいね。帝劇は、1階席の、とくに横のブロックから見たりすると、キャストやセットの位置や距離(間隔)を錯覚してしまうことがある。

今回の舞台のラストで、ナンネールが手に持ったアマデの箱をステージの上に置くあの場所は、緞帳より手前で、立ち位置の番号で「0」だから、ちょうど真ん中。


日浦美菜子ちゃんのアマデは、ものすごく上手いな。メイクした顔が凛々しく見えるし、何より、身体表現に秀でている。からだの遣い方が奇麗だし、たとえば、同じ動きをしても、この子は+αを伝える力がありそう。たとえば、からだの向きを変えて歩き出すという動きにも、微妙な「ため」やメリハリがあるのがいいし、とにかく、トータルで姿勢やからだのこなしが美しい。

このアマデが、3日目になって登場するのは、いささか不可解な順番だとも思った。

ザルツブルクの居酒屋の次の場の、オルガンのソナタのところで、(前日に見た)内田未来ちゃんのアマデは鍵盤の端から端までを弾くように演じていたが、日浦さんのアマデは、ほぼ鍵盤の中央を弾いていた。

最後の緞帳前登場では、井上ヴォルフガングから、3日目の今日初日を迎えたキャストとして紹介されたあと、ひとことあいさつします、と。で、ヴォルフガングのマイクへ「今日は見に来て下さってありがとうございました」 そのあとは、おんぶで下手へ退場して、了。

この日までは、緞帳前の退場は、井上ヴォルフガングがアマデをおんぶ、(前日=9日の)山崎ヴォルフガングは、だっこ。


この11日も、カーテンコール → オーケストラ演奏 → ヴォルフガング&アマデの緞帳前、の順序だったので、今回公演はこの流れでやるのでしょう。

第一幕のマンハイムウェーバー家の地図は、カラー文字になった地名のうち、マンハイムだけに明かりがついているね。

今回公演といえば、第二幕のブルク劇場での歓声というか喝采がなんかちょっとうるさくない?