売らいでか! 亭主売ります(THEATRE1010)


新版 喜劇「売らいでか! 亭主売ります」

 岸宏子 原作(「ある開花」より)
 花登筺 脚本、楠美昌 監修
 野田昌志 潤色、池田政之 演出


今年の1月〜2月に、シアター1010、大阪新歌舞伎座を中心に行われたツアー公演から一部配役を変えての、秋のツアー公演である。横浜・関内ホールからスタートし、シアター1010と、中日劇場公演をメインに、その後、広島、岡山、兵庫、札幌と回る。
(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20140512/p3)
シアター1010で、10月4日(土)に観劇。

午後2時開演。ロビーに掲示されていた上演時間は、『第1幕 1時間20分、休憩 20分、第2幕 1時間15分』で、2時間55分。この日は、4時57分ぐらいに終わったから、ほぼ時間どおり。

公演プログラム、1000円。


子役の山内まり子役は、今年1〜2月の公演と同じふたりで

細田ひなた(ほそだひなた)・大川春菜(おおかわはるな)

の交互出演。

他の配役も書いておくと、

浜木綿子(山内なつ枝)
左とん平(山内杉雄=なつ枝の夫)
加藤茶(石上太郎=神代産業・支配人)
大空眞弓(神代里子=神代産業当主・未亡人)
正司花江(山内ぎん=なつ枝の姑)
高嶺ふぶき(きく子=神代家の女中)
遠藤久美子(敬子=神代産業・事務員)
小野寺丈(石上弘=太郎の弟)
臼間香世(節子=神代産業・事務員)
荒木将久(南出=元校長)
幸木三果(すみ子=神代家・女中)
木高一成(中山=銀行支店長/下駄屋の亭主/神代産業・事務員)
池田たかひろ(川口=神代産業・事務員)
鈴木正勝(篠塚=天満宮宮司)
渕真弥子(きみ=神代家・女中)
渡辺由紀(富永かず子=杉雄の兄・松雄の戦友の妻/雑貨屋の女房/神代産業・事務員)
高田喜代音(幸子=応募に来た娘)

今回は、前回公演には登場していなかった宮司役がある。


4日のまり子役は、細田ひなたちゃんだったけど、

プログラムのキャスト写真や、1月の公演時の写真(これ→http://theatre-academy.blogspot.jp/2014/01/blog-post_27.html)とは、印象がちがう感じ。あくまでも、写真との比較だが、顔立ちがくっきりして、子役らしくなっている。子役の9か月というのは、けっこう大きいと思った。

テアトルアカデミーのサイトに出ている今回の出演情報ページの顔写真が、実物とおんなじ(って、それは当たり前か)。
http://www.theatre.co.jp/activity/activity-cat/stage

1月の観劇時は、大川春菜ちゃんの出演回だったから、今回はじめて細田ひなたちゃんを見たが、上手い子だね。第一幕の、押入れの登場からかわいいし、布団のなかから姑が出て来たあと、戸を閉めての去り際の表情や呼吸もいい。
第二幕での、母・なつ枝とのお芝居は、まり子のしどころとして、いいシーンになっていた。まり子が母を膝で慰めるところは、なつ枝が口にしたばかりのセリフを、幼い娘がいわゆる「鸚鵡(返し)」で言うのもポイントだ。

カーテンコールでは、恒例の(?)手拭い撒きがある。