三毛猫ホームズと芸術三昧!


毎週金曜日の朝日新聞夕刊に連載されている、

三毛猫ホームズと芸術三昧!」

昨日(9月16日)付に、「このコラムも次回で最後になるが、」とあるから、赤川次郎氏のこの連載は再来週で終わっちゃうの?!(次週は祝日なので夕刊はない)

すでにひと財産もふた財産も築いたにちがいないかつての大ベストセラー作家が、いろんなジャンルの舞台を各地で見まくっている様子が窺えて面白く、またその内容も、有名作家にありがちな出演者や関係者との交遊録ではなく、あくまでも作品の鑑賞をベースにした批評や卓見、うんちくが散りばめられ、朝日新聞ではいちばんの楽しみだった。

新聞は朝日ばかりを購読している訳ではないので、記憶も定かでないが、最初は「オペラに行こう!」で、その後、舞台芸術全般や映画も含めた鑑賞エッセイになって「劇場に行こう!」、さらにタイトルを変えて「芸術三昧!」となりいまに到るのだったか…

9月いっぱいとなると、ちょうど区切りの季節ではあるけれど、原発震災が起きて以降、赤川次郎氏は「三毛猫ホームズと芸術三昧!」のなかで、反原発の立場を鮮明にして、繰り返し、反原発脱原発を主張して来た。他にも、東京都知事への批判的な視線や、教育に介入する大阪府知事への批判、医学的知識を持たない指導者が教育現場で柔道を教えることの危険に警鐘を鳴らすなど、社会性の強い発言の比重が増していて、読み応えがあったのに、連載が終わるとしたら、残念。(まさか、観劇エッセイに政治色が付きはじめたので、嫌がられたって訳じゃないよね?)

それにしても、反原発の話題で、制服向上委員会まで持ち出したのには、びっくり。