2010年のベスト子役(&ベストステージ)


2010年観劇リスト(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20110102/p1)に続いて、昨年=2010年の観劇のまとめとして、2010年のベスト子役を選びます。


2010年は・・・


千葉真子
(劇団東俳レモン劇場「夢のうらしま物語」A班公演 チートル役、石川さゆり特別公演「長崎ぶらぶら節」お雪役)

武田勝
(「おくりびと」小林哲士役)


のふたりを選出しました。


2010年のベスト子役はふたり選出と決めていて、「モーツァルト!」の子役、黒木璃七さん&松田亜美さんのふたりとの、どちらにしようかとずい分迷った末に、商業演劇のお芝居の子役をふたり(どちらも小学3年生)選ぶことにしたものです。東宝ミュージカルの子役に注目するお客さんは少なくないでしょうから、あえて「おくりびと」と「長崎ぶらぶら節」の子役を選ぶのが、このブログらしいかなと思いました。

12月になって、舞台「おくりびと」のDVDが発売になり、明治座石川さゆり特別公演がテレビ放送され、武田勝斗くんと千葉真子さんの出演シーンを映像で確認したことも、多少影響しています。

他には、「POSTMAN THE MUSICAL 〜ブーゲンビリアの記憶〜」「サウンド・オブ・ミュージック」の村瀬由夏さん、バレエ団ピッコロの公演やIMAバレエフェスティバル「くるみ割り人形」に出演、ついに昨年はクララを踊った藤崎花美さんが印象深いところです。




2010年中に足を運んだステージ(作品)から、よかったものを順番に5位まで挙げると・・・


★「モーツァルト!」(11〜12月、帝国劇場)

汲めども尽きぬ泉のように、奥の深い舞台。ベスト子役には選び損ねてしまったけれど、アマデたちはそれぞれにとても魅力的。

★'10劇団東俳レモン劇場「夢のうらしま物語」A班公演(5月、東俳テアトロ館)

小野緒芽さんのオートルと千葉真子ちゃんのチートル。この親子亀が、かわいくて、見ごたえがあって、明治座で見るのとはまたちがう小野緒芽さんの演技がよかったし、踊りのシーンも楽しかった。この舞台を見て、千葉真子ちゃんは上手い、と思った。

★第79回日本音楽コンクール本選会 バイオリン部門(10月、東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアル)

城戸かれんさんの演奏を堪能した。

劇団昴公演「クリスマス・キャロル」(12月、あうるすぽっと)

長きにわたって再演を重ねて来たことを、なるほどと納得してしまう。とてもよく出来た舞台。子役が何役も演じて、アンサンブルにとけ込んでいたのもいい。マイクに頼らない歌唱に好感が持て、後味よく、上質な作品と思った。

★IMAバレエフェスティバル「くるみ割り人形」(2月、IMAホール)

「マッチ売りの少女」以来注目の、藤崎花美さんのクララを見ることが出来て、なにより。

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ベストワン子役の選出は、2003年からですが、さらに過去2年分をさかのぼっての選出を加えて、今回で10年としています。ふたり選出は、2007年にもありました。

これまでにベスト子役に選んだのは、2009年が黒沢ともよさん(「BLACKBIRD ブラックバード」「グレイ・ガーデンズ」)。2008年が小野緒芽さん(「大奥」全国ツアー公演、「魔術の女王 天勝物語」)。2007年は小泉奈々さん(NEOエンターテインメントバレエ「くるみ割り人形」)と石森美咲さん(「The River ザ・リバー 二本の櫂」)。2006年は後藤果萌さん(竹中直人の匙かげん2『そう。』)。2005年は鈴木優美さん(「ミュージカル南十字星」)。2004年、小野瀬舞さん(「激動」)。2003年、小野瀬舞さん(「3年B組金八先生 夏休みの宿題」)。2002年は石川楓さん(「モーツァルト!」)、2001年はとうひろしくん(「ライオンキング」)。