今井ゆうぞうファンタジー・ストーリーズ


先日、渋谷C.C.Lemonホールでの

今井ゆうぞう ファンタジー・ストーリーズ」

を見た。

上演時間は、告知されていたとおりで、約1時間。

ロビーにキャスト紹介のボード(立看板?)があったが、リーフレットやチラシもないので、とにかく、ただ舞台を見るだけ。

ステージが遠いのに加えて、渋谷公会堂は相変わらずの見づらさ。ホール内の冷房の効き具合はすばらしくて、夏の劇場はこのくらい冷えているべきだと思った。


アンサンブルの出演者が客席に現れて、子どものお客さんをいじったり、ちょっとしたパフォーマンスをしたり、握手したりするなどあって、開演。

真嶋優ちゃん演じるユウという女の子が、夢のなかで、(今井ゆうぞう演じる)星の王子に導かれて、大切なものを見つけるために、いくつかの星を旅する、というお話かな?・・・多分そうだろうと思うが、私には、よく理解出来なかった。
公演CD(2000円)に収録されているナンバーの歌詞を読んでみると、ユウという子は、本が好きで自分の世界に閉じこもりがちな女の子、という設定のようだ。そんな女の子がちょっとした冒険の旅をするみたいな…

星の王子さま」がモチーフということだったが、西の悪い魔女なんてのが登場する(良い魔女も出て来る)ストーリーは、むしろ「ウィキッド」みたいである。何でかなと思ったら、作(詞も)・演出の菅野こうめい氏は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでのそれを手がけているのだね。


うたのおにいさんを見に(会いに、かな?)来た小さいお客さんたちにはむずかしいストーリーだろうし、同じキャストで、うたとダンスのショーをやったほうが面白そう。

今井ゆうぞう主演なのに、ユウをサポートする案内役のような立ち位置に終始するのは、見ていて、なんとなくもどかしく感じた。


真嶋優ちゃんの髪がはねていたのは、マイクの装着によるものか。衣裳の、スパッツがかわいかった。
もっと、踊るところをたくさん見たかった。

上演中は、客席のどこかしらでお子さんが泣き声を上げていて、1時間の上演中、泣き声が途切れることがなかった。郷に入っては郷に従え、といいますから、とくにそのことに不満がある訳ではないのですが、セリフや歌詞が聴こえないことが多く、ますます舞台の上のことが理解出来ない状況に。(うたのおにいさんというのは、こういう環境でいつもお仕事をしているのか、と思ったり)


オリジナル曲で構成された、出演者10人のミュージカルが2500円という値段は安い気がするが、これ以上高いチケットでは客層と齟齬を来たすだろうし、終演後の握手会とセットになっているグッズ販売がそれを補う部分もあるのかな。

(真嶋秀斗くんがいたけど、いまは子役してないのかしら)