MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人(PARCO劇場)


パルコ劇場で「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」を見た。

4月4日(金)1時30分開演のステージで、この回の終演は、4時15分頃。


当初、2回見るつもりだったが、例の配役変更で1回分はチケットの払い戻しを受けたので、この1回だけの観劇となった。

初演から評判のいい舞台で(初演は見ていない)、今回公演も、朝日、読売ともに新聞劇評でもよく書かれていた。

登場人物たち個々のエピソード(サルの話や、医者のキャラクターなどは、とくに)やパーツ(「ガマ王子vsザリガニ魔人」という絵本と、その劇中劇)は面白くて、役者の上手さを感じるシーンも少なくないが、全体としては、観客の予想を裏切るための脚本の仕掛けを見せられた気分。あえてたとえれば、…コークを山ほど飲んだがげっぷが出なくてすっきりしない、みたいな感じである(「コーク」といういい方が、懐かしい!)。
過去を回想する、という枠を外して、主筋をストレートに見せて欲しかった。

病院を舞台にした主筋は、登場人物のひとりが死を迎えて終わるが、もう危篤で助かる見込みがない状態になっているのに、無菌室みたいなところに隔離されたまま見守っていて誰れもそばに寄れないなんてこと、あるの?直前まで皆で大騒ぎしていて、うつる病気でもないはずなのに。些細なことかも知れないが、このシーンに納得出来ないと、後味もよくない。


回り舞台を使った場面転換が、とてもいい(カーテンコールでのパコの登場を含めて)。

パコの病室にあった4つのぬいぐるみのなかでは、きつねちゃんがかわいい。