Paco〜パコと魔法の絵本〜 from「ガマ王子vsザリガニ魔人」(シアタークリエ)


Paco〜パコと魔法の絵本〜 from「ガマ王子vsザリガニ魔人

作:後藤ひろひと、演出:G2


シアタークリエで、2月7日(金)の初日を観劇。

午後6時15分開演。

ロビー掲出の上演時間は、2時間45分(1幕70分、休憩15分、2幕80分)。

プログラムは、1800円。(率直にいって、ちょっと高い。1月の、クリエ・ミュージカル・コレクションが1500円だったのに)


客席最前列(1列)には、2幕の劇中で降って来る雨の雨粒よけに、ビニールシートが置かれていた。本当に雨粒が飛んで来るのかなぁ、と半信半疑で準備したけれど、初日は、雨粒がけっこう飛んで来ました。ので、これは、ひざから掛けて、荷物やプログラムが濡れないように使いましょう。


出演は、

パコ: 谷花音
大貫: 西岡徳馬
室町: 松下優也
光岡: 安倍なつみ
浩一/浩二: 伊礼彼方
滝田: 上山竜司
雅美: 川崎亜沙美
木之元: 広岡由里子
堀米: マギー
龍門寺: 山内圭哉
浅野: 吉田栄作


タイトルが「Paco」になって、キャストクレジットでもパコ役の子役がトップになったので、それなりに役の比重を変えて来るのかと思ってもいたが、そんなこともなさそう。内容からすれば、これはやはり、パコが主役だとはいいづらいよね。

カーテンコールでいちばん後に登場したのは大貫で、その前がパコだったから、カーテンコールでの順番のほうが、じっさいのところでしょう。

カーテンコールでは、(西岡さんに促された)谷花音ちゃんが、最後の南相馬までがんばるので・・・がんばります、といっていた。


この芝居は、堀米と浩二のシーンが「いま」で、メインストーリーは堀米による過去の回想というかたちになっていて、その回想のなかで劇中劇が行なわれるという、いわば三重構造になっている。構成的には「いま」ではじまって「いま」で終わるので、堀米と浩二の配役、とくに堀米役はポイントのひとつなのだと思う。

「MIDSUMMER CAROL〜ガマ王子vsザリガニ魔人〜」だった前回公演のときより、今回のほうが断然おもしろく見られたのは、配役の効果か、席位置のおかげもあったか。

パコが小さくて、あどけないのが、いい。イノセントな役柄によく似合っていて。

いわゆる舞台子役を見慣れていると、物足りなく感じるところはなきにしもあらずなのだが、でも逆にそこが新鮮だし、魅力でもある。

谷花音ちゃんはマイクを付けていたけれど(うなじにコードが見えていた)、でも、マイクの場所が分からない。髪に付けていた、あの「うさぎ」がそうなのかな?


このお芝居って、最初のうち、しばらくの間がどうもおもしろくなくて、これはいったい何だろう?とか思っちゃうところがある。(けっこう「寒い」セリフも多いし) パコが登場するのも割りと遅いから、パコが出て来るまでは様子見のつもりで我慢して、そこから先だね、おもしろくなるのは。

今回公演も、DVDを発売するようで、予約の受け付けをしていたが、初日は素通りしちゃったので、次に行ったときには見て来よう。
[追記] ここ(→http://www.tohostage.com/paco/dvd.html)に、DVD情報が出ています。