天使の果萌ちゃん その6

24日(日)に、本多劇場で、竹中直人の匙かげん2『そう。』を観劇(6回目)。本多劇場公演の千秋楽で、午後2時開演。

東京公演の楽日とあってか、出演者がナマステ、ナマステっていっていたのが、面白かった。後藤果萌ちゃんの天使も、二幕のデッキで、最初に竹中ナオヒトに話しかけるとき「ナマステ」といっていた。

(ナマステって、「生ステ」のことではなくて、インドだかチベットだかの挨拶の言葉のナマステ、なのだよね??)

天使の果萌ちゃんは、真っ白な衣裳もかわいいけれど、ネックレスもポイントなのかな。(長女、次女、三女よりも、後藤果萌ちゃんのほうがあんよがきれいだと思う)

長女、次女、三女と天使は、バレエシューズを履いていて、それがステージ数を重ねるにつれて程よく汚れて来るのが、いい感じだった。


天使の果萌ちゃんが、紗幕の向こうで、ろうそくの火をひとつずつ消して行って、全てのろうそくの火が消えてしまうと、この舞台を見るのも終わりなのだなぁと、ちょっと寂しい感じの見納め。


長女の「ここにいる全員は」というセリフからも、結局、このお芝居は、男性の登場人物だけでなく、女性陣も含めた全員が竹中ナオヒトの空想が生み出したものであって、全部がつくりごと、つまり「うそ」という解釈でいいのかな。
3歳で死んだ子どもが死を自覚せずに空想のなかで生きつづけているという枠組みがまずあって、その空想の世界に女性陣が侵入して来てナオヒトの空想の世界を壊し、霊魂の子宮である月へと導くのだが、それら全てが空想で、最後に映し出される写真からすると、主人公の幼少期への回帰願望が創り出したもの、といったところなのだろうか…。

初日に見たときはピンと来なかったが、観劇を重ねるたびに面白くなって、今年を締めくくる師走に、いい時間を過ごせた。

(2006年のベスト子役は、この舞台の後藤果萌ちゃんに!)


楽日でクリスマスということで、通常のカーテンコールにつづいて、プレゼントの抽選会が行なわれた。(井口昇さんの司会で)出演者10人が用意して来たプレゼントが、お客さん各1名ずつに当たるというもの。舞台の小道具のやかんのなかに座席番号の書かれた紙(もぎられたチケットだったのかな?)が入っていて、それを、プレゼントを用意したキャスト本人が引いて、その座席のお客さんが当選。舞台に上がって、直接、プレゼントを渡してもらえるという次第。

後藤果萌ちゃんのプレゼントが欲しい!と思ったが、当たり前のように外れた(笑)。当たったのは、キャストのお友だちのひとだった。せめて、一般客に当ててもらいたかったが、天使の果萌ちゃん本人が引いたのだから、文句はいえまい。

竹中直人さんのプレゼントは、「連弾」のDVDや絵本などロビーで販売していた商品の詰め合わせで、値段にしてもそれなりの金額だったのでは?当たったひとは、とってもお得。井川遥さんのプレゼントも、井川遥カレンダー付きで、いいなぁ、と思った。

ということで、閉幕が、ちょうど午後5時。
結局、何も当たらなかったが、ちょっとドキドキして楽しかった。

                  • -

竹中直人の匙かげん2『そう。』、過去5回分の雑感。↓
天使の果萌ちゃん その5 http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20061221/p2
天使の果萌ちゃん その4 http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20061219/p1
天使の果萌ちゃん その3 http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20061215/p2
天使の果萌ちゃん その2 http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20061212/p2
天使の果萌ちゃん http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20061208/p3