天使の果萌ちゃん その5

20日に、本多劇場で、竹中直人の匙かげん2『そう。』を観劇(5回目)。
もっとチケットを買っておけばよかった(失敗した。あと1回だ)。

この舞台のアクションシーンは、そのまま映像で使ってもいいくらいにリアルで上手い、と思う。プログラムを見ても、「擬斗」はクレジットされていないから、演出家(つまり主役のひと)の範疇なのかしら。

プログラムといえば、この公演のプログラムには、スタンドインとして、ふたり(井澤崇行 浅沼枝里)名前が載っている。

後藤果萌ちゃんの天使は、雲をいっぱい食べて、別腹で音符のデザートを食べていて、赤道って何色?と訊いたあとに、のどが渇いたから水道水道といって引っ込むが・・・雲は水で出来ているはずなのに、また水を飲むのか。それとも、のどが渇いたのは口実なのかな。

冒険家が三女にいろいろな傷を自慢して見せるが、じっさいには傷なんてないのが面白いな。ちゃんと伏線なのだね。


『そう。』というのは、「そう」と「うそ」とが裏返しになっている芝居だから、3歳で死んだ竹中ナオヒトが空想の物語を生きていて、その「うそ」を本人に「うそ」と気づかせるために、女たちが「うそ」で仕掛けて「うそ」の世界を壊す、という構図なのだけれど、ひとは死ななければ月へは行けないとか、ひとの魂は月で再生されて生まれ変わるというのは、観客からすればそれも「うそ」なのだから、結局、この込み入ったストーリー全体が竹中ナオヒトの空想だったとも理解出来るし、あるいは、芝居全体が「竹中直人」による「うそ」(ファンタジー)と思うのがいいのかも知れない。


カーテンコールの順番は、最初に竹中直人、その紹介で下手ソデから、井口昇、矢沢幸治、田口浩正三上市朗後藤果萌坂本美雨金子さやか高橋ひとみ井川遥





ところで、劇中で少しうたわれるあのうたは、「フニクリフニクラ」っていうのか!
検索して見つけた、「ぷらっと山旅」というサイトによると、
http://z1.plala.jp/~hod/index.html
ナポリ(イタリア)の民謡。』だそうな。
http://z1.plala.jp/~hod/others/song/1.html