「ライオンキング」東京公演 (12月20日昼)



12月20日(火)は、「ライオンキング」東京公演を観劇した。

午後1時半の開演(ちなみに、いつも通りの5分押しではじまった)。



この日で東京公演は7周年。7周年ウィークとして25日までの7公演で特別カーテンコールを行うことが発表されている。



周年記念とクリスマスを重ねて数公演にわたる特別カーテンコールが実施されるのは、2002年の4周年以来3年ぶりになりましょう。4周年までは、(公演数の異同はあっても)クリスマスに合わせて特別カーテンコールが行われていた。



ただ、以前は、夜公演のカーテンコールに子役は出なかったから、特別カーテンコールに出ても扱いが添え物っぽく見えてしまったときがあった。かつて特別カーテンコール期間にヤングナラが卒業したときには、何度も幕が上がる通常のカーテンコールで最後を見たかったという思いが残ったりもしたもの…。



むかし話はさておき。



今回の7周年特別カーテンコールは、短時間でもエンターテインメント色の強い、見ごたえのあるステージに構成されている。とても楽しめる。「ライオンキング」のミュージカルナンバーとクリスマスソングがミックスされているのが面白い。

(カーテンコールの様子は、ここ(シアターガイド)などを参照)



7周年ウィーク中には、東京公演の通算2500回を迎えることになるが、さてさて、大入り袋のなかみはずっと同じなのかしら?(私は、コースターより、キラキラの五円硬貨が欲しかった)





この日の子役ふたり。



高畑岬くんのヤングシンバは、ずい分立派になった。面白味には欠けるけれど、バランスがいい。語尾をコントロールしてニュアンスを乗せているところなど、セリフもこなれている。

「跳びかかる練習」のとき、飛びかかる前に、ザズとぶつかりそうになっていたが、あれはニアミス?それとも、普段から彼の場合はああいう位置取りなのか。



林愛夏さんのヤングナラに魅力がある。

子象の脚は、ひざの辺りで詰めてあった。

衣裳のボディスーツがフィットしていなくて、小さいだけでなく、細そう。

笑うと愛嬌があって雰囲気が明るく、演技がどうこういう以前にとても愛らしい。

ダチョウの上でうたうときに、(手綱の操作に気をとられるのか)声が不安定になったり、象の墓場では表現が小さく見えるところがあったが、そうしたことを別のシーンの表情ひとつで払拭出来る「子ども力」のようなものがある。舞台での身体のこなしもきれいだ。小さいから情感はないけれど、その分屈託がなく、子どもらしさにあふれている。





谷内愛ナラのうたうようなセリフ回しが流麗で、耳あたりがよかった。金志賢ラフィキの演技は軽妙なほうへ振れ過ぎていないだろうか。うたもセリフもするすると、のど越しよく進むあまり、かえって印象が薄くなった感じ。



終演は、4時37分頃。



プログラムを買った。

帰ってから数えたら、「ライオンキング」のプログラムが4都市分で40冊以上あった。それでも、持っていない版がいくつかあるし、同じ版を2冊持っていたりもする。

で、プログラムを整理していたら、りさりさが載ったバレエ雑誌「クララ」が出て来た!間に挟まっていたのだ。うれしい。