恋ぶみ屋一葉 (10/26昼)



10月26日(水)は、新橋演舞場で「恋ぶみ屋一葉」を観劇。

12時開演の昼の部。



最前列での観劇。

やはり、いいものである。

演舞場での最前列は、久し振りだった。

最近、この劇場だと、二等席の右側で見ることが多い(とくに、右1番が好み。斜めから見ることになるが、花道は揚幕まで見渡せるし、舞台も近く感じられる)。





さて、おたみは、藤井あゆみちゃん。



最前列なので、過去4回の観劇で見えなかったものを確認しておこう。

まず、おたみちゃんが店番をしている恋ぶみ屋先生(浅丘ルリ子)の店には、凧が三つあった。また、代筆業をする仕事場のほうには、熊手が掛けてある。



加賀美涼月(高橋英樹)邸の、仏壇の上に掲げてある写真は、セリフに出て来る尾崎紅葉のそれのほかに、明治天皇・皇后の写真、また、「文章報國」と書いた額も。

ちなみに、この芝居は、明治43年の話である。劇中のセリフによると、恋ぶみ屋の先生は慶応3年、涼月は明治元年生まれの設定。



飾り職人らしいおじいちゃんのいうところでは、おたみちゃんは、父親に甲斐性がないので学校に行けない。家族は、少なくとも、妹と父親と祖父(浅吉老人)がいるようだ。第三幕で、横浜に引っ越す理由は、不明。





この舞台、見に行くと、必ず、最前列やその近辺に、演舞場のこの手の芝居ではあまり見かけぬ若い女性のお客さんが数人いらっしゃるのだが、やはり、滝川英治さんのファンの方たちなのかな…。





(10月新橋演舞場「恋ぶみ屋一葉」の観劇雑感は、ほかに、2日昼、14日夜、16日昼、18日昼、27日昼の観劇分があります。こちらでまとめて読めます)