虚像のアラベスク/震える教室
角川書店の3月の新刊で、バレエに材をとったミステリが出ているのに気づいたので、買って来た。
深水黎一郎「虚像のアラベスク」(1600円+税)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321703000816/
前に、「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」(河出書房新社)を読んだことがあったが、同じ芸術探偵が登場するミステリ。中篇2つとエピローグからなる書き下ろし。
読むのが楽しみだけど、
『創立十五周年記念公演を目前とした名門バレエ団に公演中止を要求する脅迫状が届いた。』
って、名門というにしては、15年では歴史が浅すぎると思う。
[補記]
収録作のうち、「ドンキホーテ・アラベスク」は、バレエがテーマになっているが、「グラン・パ・ド・ドゥ」と「読まない方が良いかも知れないエピローグ」は、バレエを扱った作品ではない。
ついでに書けば、潔癖症では、そもそも相撲なんて出来なさそうだけど・・・
近藤史恵「震える教室」(1500円+税)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321711000532/
は、音楽科とバレエ科のある女子高が舞台の、連作ミステリ・ホラー。
[補記]
連作のうち、バレエ絡みのお話はひとつだけ。