少女劇団いとをかし 第五回公演「46がくれた君のこえ〜夏〜」/テレビ放送は、11月5日


少女劇団いとをかし第五回公演

「46がくれた君のこえ〜夏〜」(脚本・演出:金沢知樹)

9月3日(土)、4日(日)、川崎市アートセンター アルテリオ小劇場にて

この舞台、11月5日(土)に、J:COMテレビで放送するって。

配付されたチラシによれば、19時00分〜20時30分。

今回のは、なかなかの感動作だったし、楽しみだね!


ということで、9月4日(日)は、新百合ヶ丘アルテリオ小劇場で、これを2ステージ見た。

12時30分開演と、16時30分開演。

後者は、千秋楽につき、カーテンコールでは、出演者(12人)からひとりずつのあいさつや、エンディングのテーマ曲をもう一度うたうなどもあった。


パンフレット(1000円)の「相関図」には、現代が2016年の放送部で、過去が1989年の放送部、となっているが、じっさいの舞台では、過去は1990年だった。同じ相関図で、現代の登場人物の「浦上世亜(和泉詩)」と「水口花梨(瑞城さくら)」の学年が、それぞれ、小4、小5となっているが、舞台では、どちらも小6になっていた。

客席は、2回目はかなり入っていたが、12時30分開演の回は、後方の座席がけっこう空いていた。収録のカメラのうちの1台が、客席正面のほぼ真ん中ぐらいの列に入っていて、すごいいい位置をカメラが占めているなぁ、とか思ったり・・・

今回のいとをかしは、長城祝華さんが座長だったそう。

今後は、いとをかしも、(忍たまミュージカルみたいに)誰が座長です、みたいになるのかな。なんか、昨今は、若手がメインの2.5次元ものとかの、そっち方面の舞台で、「座長」は誰、みたいないい方がよくされているよね。

いとをかしの5回の公演全部に出演しているのは、長城祝華さんだけになったようだし、第一回のときから上手いひとだったから、今回の主役に相応しかったのではないかな。


年度末には取り壊されるという中学校の放送部の部室が舞台。母を亡くして気持ちが揺れる時津弥生(長城祝華)ちゃんが、部室で見つけた旧いカセットテープを聴いて、26年前に同じ放送部員だった(中学時代の)母の声に出会う、というお話。

ラジオドラマを創るということでの劇中劇やその稽古シーンが、シリアスな主筋とは好対照なおもしろさ。同じ部室での「現代」と「過去」のつなげ方もよかった。

現代の放送部でも、過去の放送部でも、後輩キャラの子がかわいくて、役得を活かして好演していた。青木菜々香さんは実物以上にかわいく見えたし、早川あひるさんは華のある子なのだね。

小学生の3人もかわいかった。華野瑚子ちゃんが中学生役だったりして。最初の「ドラゴン」は、あんなドラゴンが出て来るとは思わないから、意表をついてた。瑞城さくらちゃんと和泉詩ちゃんの「子役対決」は、コメディシーンとしてよく出来ていた。(で、詩ちゃんの声は、1日目はふつうに出てたの?)

水口花梨ちゃんが差し入れに持って来た千疋屋のゼリーって、9個入りっていってたけど、3000円のかな?

小西はるさんはセリフに安定感があって、期待以上。高校生のふたりが演じる、時間を超えた母娘のシーンも絵になっていて。


特典のメンバー集合写真(ポストカード)のサインがだれのサインだか、分からないよ。・・・って、そうか、会場のロビーにサインサンプルみたいなのが貼り出してあったのは、あれでだれのサインなのか照合すれば、ってことだったんだ(と、後から気づいても、遅かりし由良之助だな)。

※補記:解読したところ、サインは、青木菜々香さんのと、渡辺梨世さんの。

この舞台のタイトルにもなっている「46」 むかしは、46分のカセットテープって、たしかにあったよね。46分は、LPレコードをテープに録音するときにちょうどいい長さとかで、たくさん出ていた。私は、中途半端な長さのは嫌で、30分、60分、90分、120分、と30分単位のテープを使っていて、46分はほとんど買った記憶がないのだけど。