グッバイ・ガール (東京国際フォーラム ホールC)


8月13日(木)は、東京国際フォーラム ホールCで、

ミュージカル「グッバイ・ガール」

を見た。

過去ログのこの(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150423/p4 http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150317/p1)公演。

午後1時30分開演。

(度々書いたけれど)安売りチケットが連発されたこのミュージカル、さて、当日の客席の状況は・・・といえば、見たところ、3階席にはお客さんはいなかった。前売で、A席とB席が1枚も売れなかったとは思いづらいので、おそらくですが、この日は、3階席は封鎖して、当該チケットを持っているお客さんは、1〜2階席へ振り替えたのでしょう。

たとえば、S席ペアチケットは、さらに値段が下がって、2枚で11800円になっていたから、1枚が5900円相当。それからすれば、早い時点で前売を買って、9000円や7000円を払っていた3階席のお客さんを下の階へ振り替えたとしても、それはサービスとして当たり前のことかも。

なお、この回の当日券は、S席のみを販売していた。

場内では、リピーターチケットも販売していて、S席を8000円で、とのことであった。


公演プログラムは、1500円。

買わなかった。なにしろ、こっちは、S席11000円のチケットを定価で買っちゃってるのだし(でも、舞台は近くてすごく見やすい席だった)、これは書かでもの余談だが、
「NINAGAWA・マクベス」(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150813/p1)のチケット13500円で買うことにしたから、節約。

舞台写真というのを売っていて、4枚セットで1000円。紫吹淳バージョンと、岡田浩暉バージョンがあったようだが、見本がよく見えなくて、でも、ルーシーは写ってなさそうだったので、これもやめておいた。


上演時間は、80分+休憩20分+80分で、3時間。

ステージには、回り舞台があった。

音楽は、舞台の上手側奥で、生演奏。

吉井乃歌さんと紫吹淳さんが共演するのって、「王様と私」以来になるのかな。


リチャード三世のシーンを楽しみにしていたのだけれど、あまり笑えなかった。全体に、コメディとしては低調なのだが、リチャード三世のところはもう少し笑わせて欲しかった。(むかし見た、石井一孝エリオットや小堺一機エリオットのときの劇中劇はもっとおもしろかったのに)

ほとんど笑っているお客さんがいなかったこともあるが、私も舞台を見ながら、笑っていいのか、ポーラの気持ちに共感して笑わずにいるべきなのか、とちょっと戸惑った。コメディとしてのおもしろさよりも、男を演じる女を演じる男、というおかしなリチャード三世を演らされることになったエリオットの痛々しさのほうを強調するのが今回の演出のねらいだったりするのかな?

第二幕のボートで、エリオットがルーシーに、君の父親の役を演らせて欲しい、とうたうナンバーは、とてもいいシーンになっていた。


ところで、件のボートのシーンでうたわれるエリオットのナンバー「I Think I Can Play This Part」は、むかし、小堺一機さんがエリオットを演じたときにCDが発売されたのでしたが、このナンバーって、石井一孝さんのミュージカルCDにも収録されているみたいですね。

(その、かつての、PARCO劇場での「グッバイガール」の演出家のひと、つい先日、自殺したって訃報がありましたね…)