安来節の田仲みなみさんの記事


6月5日付の産経新聞に、

「どじょうすくい」に驚異の才能 安来節の全5部門で最高位を獲得した女子高生・田仲みなみさん(17)

という記事があった。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1506/05/news050.html

http://image.itmedia.co.jp/l/im/news/articles/1506/05/l_yx_dojo_01.jpg(写真)


記事によれば、大阪府高槻市の高校3年生・田仲みなみさん(17)が、5月に島根県安来市で開かれた安来節の昇格審査会で、史上最年少で全5部門の最高位を獲得した。

『昇格審査会で「唄」「絃」のほか「鼓」「銭太鼓」を加えた4部門で最高位の「師範」を取得。昨年昇格した「踊(おどり)」部門とあわせ5冠を達成した。5部門すべてで師範となったのは、全国でわずか8人。史上最年少の達成となった。』

ここに、今年の師範昇格者の名前が出ている。
http://www.y-hozon.com/yasugicgi/wnewmenu/file01/20150526123816_0.pdf


田仲みなみさんといえば、小学5年生のとき、2008年10月大阪松竹座(10/3〜10/26)、続いて御園座(10/29〜11/9)で上演された、沢口靖子主演の舞台「女ひとり ミヤコ蝶々物語」に子役として出演したことがありましたが、
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/archive?word=%C5%C4%C3%E7%A4%DF%A4%CA%A4%DF

記事には、その舞台出演のことも書かれています。

安来節の名人としても知られたミヤコ蝶々さんの少女時代を演じる子役として抜擢(ばってき)されたのだ。
 当時通っていた安来節の教室でオーデションを知り、受験したという。
 「オーディション会場では、周りは子役などの経験のある子供ばかり。母とは『場違いなところに来ちゃったね』と話していました。なのに、出演が決まったときには、本当にびっくりしました」と振り返る。
 舞台出演は約2カ月間に及び、田仲さんの芸歴にも大きな影響を与えた。
 「客席がいっぱいに埋まった中で、自分の演技に拍手をもらったり笑ったりしてもらえることが本当に心地よくて…。舞台の役ではなく、私の安来節そのもので喜んでもらいたい、と思うようになりました」』

『「生活は安来節一色。ラインやフェイスブックツイッターもしない女子高生です」
 5冠を達成した田仲さんは現在、今年夏にある安来節の全国大会出場に向けて練習に励んでいる。
 70代の出場者も珍しくないベテランたちにまじり、最上位の「師範の部」で優勝を狙う。』


安来節保存会のホームページ(http://www.y-hozon.com/)を見ると、昨年の平成26年安来節全国優勝大会では、田仲みなみさんは、准師範で優勝や準優勝しています。その昨年の大会の結果には、(「女ひとり ミヤコ蝶々物語」でダブルキャストだった)高木ことりさんの名前も見られますが、ことりさんではなく高木妙さんと同じ師範ということですから、すごいレベルなのでしょうね。

ちなみに、安来節は、師範の上に、さらに、大師範、准名人、名人とあるようですが、それらは、年功等も必要になる名誉的な階級なのかな?