アラジン (大同生命ミュージカルシアター電通四季劇場[海])


5月28日(木)は、

「アラジン」

を観劇。

午後1時30分開演。この28日昼は、初日から数えると、3ステージ目になる。

12時50分頃に劇場に着くと、すでに開場していて、すぐになかに入れた。客席も開場していた。

プログラムは、1800円。四季の会会員価格が、1600円。(見本を立ち読みしただけで、買わなかった)

ロビーに掲示されていた上演時間は、1時間20分+休憩20分+1時間5分で、2時間45分。この日、カーテンコールが終わったのは、午後4時27分ぐらいだった。


キャスト表は、入場の際に、入り口で配付された。

ジーニー:瀧山久志   アラジン:島村幸大   ジャスミン:岡本瑞恵
ジャファー:牧野公昭  イアーゴ:酒井良太  カシーム:西尾健治  オマール:斎藤洋一郎  バブカック:白瀬英典  サルタン(王):石波義人

男性アンサンブル: 仙名立宗 田井啓 熊川剣一 朱涛 笠松哲朗 加賀谷真聡 水原俊 二橋純 ハンドコアクアリオ 永野亮比己 大森瑞樹 光山優哉
女性アンサンブル: 井上佳奈 花岡麻里名 金友美 村上今日子 加藤久美子 小島光葉 松本菜緒


1階客席は、中央ブロックは3列が、左右のブロックは2列が最前列になっている。

前日予約して取ったのは、中央ブロックの、実質的には8列目になる席。最近は滅多にしない前日予約を、はじめてスマホでやってみたら、数秒の出遅れ、さらにはミスタッチ! ピンポンで、0#押して、次でいきなり、まちがえた。想定外なことで、あわわわわわ・・・・・で、挽回空しく、その席はお取り出来なくなっております、が出ちゃったよ。こんな失態、むかしなら絶対にしなかったのに、なんてこったい。人間、歳はとりたくないものだ、と思ったが、あきらめずにやり直したら、

お待たせしました、が出て、取れた。おっと、これは、おそらく、前日予約でどのあたりの席が取れるかを照会していたひとがいて(あるいは出た席が気に入らなかったか)、その座席が解除されて、そこをタイミングよく押さえることが出来たにちがいない。ラッキー!じつは、6列(4列目)を取りたいと思っていたので、目論見が外れて少し後ろになっちゃったが、まあでも、この席位置は、「ライオンキング」東京公演でいうと、1階J列に相当するから、悪くはない。じっさい、ほどよい距離感だった。


で、「アラジン」。

開演前に、舞台の近くへ行ってみたら、この公演では、立ち位置の番号が、真ん中の「0」から、上手・下手へそれぞれ、2、4、6、8、10、12、14、16、18まで振ってあった。こんなふうに偶数数字だけで、しかも18までも番号が振ってあるのは、これまで見たことがないかも。


主人公のアラジンが泥棒、という設定が、なんだか受け入れ難い。泥棒って、それ、どうなの? のっけから、パンを盗んで追いかけられても捕まらないのは、いまは帝劇にいるジャン・バルジャンへのあてつけだろうか?

アラジンには、3人のマブダチ(カシーム、オマール、バブカック)がいるのだが、男性主人公に男の3人組がくっついているという図は、「レディ・べス」のロビンの場合とそっくりだ。ロビンは、流れ者の詩人で歌手で役者だったが、アラジンも泥棒から足を洗うために、マブダチトリオとダンスを踊って、投げ銭で稼ごうとしたりして、することも似ている。

ロビンのお相手は、レディ・べス。で、アラジンが惚れた相手も、やっぱり王女様で、名前はジャスミン。どちらの王女様も、お忍びで街中に出て来るのである。さて、どっちがどっちのパロディなのだろうか?

「アラジン」では、王位継承第2位の人物(ジャファー)が敵役であるが、敵役で王位継承第2位の人物といえば、それこそ「ライオンキング」のスカー。

といったようなことが気になりつつ、ストーリーが動き出すのは、アラジンが魔法のランプを手に入れて、そのなかから、ランプの精、というか魔神(?)・ジーニーが登場してから(といっても、幕開きからジーニーが舞台に出て来てはいたのだけど)。

そのジーニーを演じる瀧山久志ってひとが、とにかくすごい。こんなに素晴らしく達者なひとだったのか!とびっくりさせられた(アンサンブルのイメージしかなかったから)。キャストクレジットのトップが、タイトルロールのアラジンではなく、ジーニーなのも、なるほどと納得してしまう。(ただし、カーテンコールでは、最後に登場するのは、アラジンで、その前が、ジーニー)

ジーニーと並んで注目したキャストは、イアーゴの酒井良太というひと。半道敵みたいな三枚目の敵役を、印象的に演じていた。


セットはテクニカルだが、そんなにおどろくってほどのことはなくて、空飛ぶ魔法のじゅうたんも、思ったほどたくさん飛んではくれない。いや、それより何より、このミュージカルのいちばんの見せ場はダンスパフォーマンス、つまり人力の部分のほうで、踊りまくるキャストのみなさん、でしょう。

第2幕では、客席に紙テープが降って来るので、1階前方の席で、もし上から落ちて来たら、記念に(?)持って帰っても大丈夫みたい。通路に落ちた紙テープは、上演中に、係員さんが片付けちゃったけど。

だけど、魔法のランプって、あれは、やっぱりカレーの容器にしか見えないよね。

(あ、そういえば、劇中、アラジンが移動するマジックがあります)