石川さゆり特別公演(明治座) 千秋楽


7月30日(金)は、明治座7月公演

石川さゆり特別公演「長崎ぶらぶら節」/石川さゆりオンステージ

を観劇。

12時開演。この日、千穐楽

劇場に着いたら、玄関前に、なかにし礼氏がいるのを見て、千秋楽らしい風景だなぁ、と思った。

(そういえば、「助六」を見に行くと、河東節の出演者に十寸見東礼の名前がないかと見るのだけれど、いまだに当たらない。まぁ、同じ月の歌舞伎に何度も行かなくなったから「助六」がかかっても見る機会が少ないし、そもそも御簾のなかでは分からないだろうけど)


この日の「長崎ぶらぶら節」に出演の子役は、

サダ(愛八の子供時代):菊地心寧、 お雪(雪千代の子供時代):千葉真子、 雪千代:高橋涼


第二部の歌謡ショー「石川さゆりオンステージ」が終わったあと、再び緞帳が上がったので、石川さゆりさんがアンコールで1、2曲うたうのだろうと思っていたら、「長崎ぶらぶら節」の出演者を紹介します、となって、オールキャストが登場。

千秋楽カーテンコールがあることは知らなかったので、びっくり、うれしい。


長崎ぶらぶら節」の出演者は、みなさん(「夕焼けだんだん物語」のキャストも含めて)衣裳ではなく、すでに着替えていて、前列にはメインキャスト+αと子役6人。後列に並んだ共演陣は「長崎ぶらぶら節」のロゴが入った揃いのTシャツ姿。

子役は、前列の下手側にいて、(最下手から中央への順に)飯田杏実、高橋涼、古口貴子、千葉真子、上野楓恋、菊地心寧、という並び。子役たちは、そのまま結婚式にも出られそうなフォーマルな服装。

2006年の明治座公演からずっと古賀十二郎役で出演していた近藤正臣さんが、「長崎ぶらぶら節」の出演者が舞台に揃う千秋楽カーテンコールは、(東京、大阪、博多、名古屋、そして今回の東京で)5回目といっていた。

その近藤正臣さんによって、子役にもマイクが向けられ、サダ役のふたりには、何の役を演りましたか? お雪のふたりと、雪千代のふたりには、マイクが渡って、それぞれ役名と名前をいった。

座長さんとよくじゃんけんをしていたことを紹介された上野楓恋ちゃんは、近藤さんにどっちが強いのかと訊かれて、私が強かったと答えたが、それを聞いた石川さゆりさんがそばに来てじゃんけんをしたら、上野楓恋ちゃんが敗けちゃった。・・・わざわざ子役とのじゃんけんを実演してくれて、しかも、自分が勝ってしまう石川さゆりさんて、おもしろ〜い!近藤さんが敗けた子役をフォローしていた。

フォローといえば、古口貴子ちゃんが役名と名前をいうときに、緊張したのか、なんだか言語不明瞭になったのを、もういちどいい直させてくれるなど、近藤正臣氏はなかなか粋なひとである。


カーテンコールで、素の小泉まち子さんをはじめて見た。今回は91歳の老芸者の役で「91歳に見えたかどうか」といっていたので、帰宅後、プロフィールを見てみたら、じっさいは、今年8月25日で74歳になるようだ。

この明治座の千秋楽で、石川さゆり公演の「長崎ぶらぶら節」は、2006年5月の初演からトータルの上演回数が210回。

来年は、すでに、3月御園座、4月大阪新歌舞伎座で「石川さゆり奮闘公演」が発表されていて、お芝居は「夢売り瞽女(ごぜ)」(脚本・演出:東憲司)となっているから、「長崎ぶらぶら節」は、これでひと区切りとなるのでしょうか…


千秋楽のカーテンコールが終わったのが、午後4時25分頃。

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なお、先般のエントリー(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20100726)のお雪チの泣き声の件について、ちょっと修正というか加筆をしています。

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http://d.hatena.ne.jp/kamuro/searchdiary?word=%A4%D6%A4%E9%A4%D6%A4%E9%C0%E1&type=detail