細雪(明治座) 初日


1月2日(土)に、

明治座初春公演「細雪
(原作:谷崎潤一郎、脚本:菊田一夫、潤色:堀越真、演出:水谷幹夫)

を観劇。

以下、思ったことなど少々。


この日、初日で、昼の部は、初日だけが12時開演。

出演の子役、初日の上演時間については、すでに書いたとおり。
 →http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20100102/p3

公演プログラム、1000円。

そのプログラムには、戸祭吾助役の松田隆男休演のため、鷹西雅裕が代役する、という旨の差し込みが入っていた。


明治座に来ると、開演前にロビーで売っている「和風サンド」というサンドイッチをよく食べるのだけれど、11月に「晩秋」を見に来たときはまだ700円で売っていたのが、630円に値下がりしていた。世の不況に鑑みての値下げなのだろうか。びっくり!


今回の明治座公演は、2008年6月の帝劇公演から一新された4姉妹キャストのうち、長女・鶴子(高橋惠子)と次女・幸子(賀来千香子)は続投、三女・雪子(紺野美沙子)は先代キャストからの復帰、四女・妙子(藤谷美紀)は初役、という布陣。

三女は、前回帝劇で見たときの配役(檀れい)のほうが、長女、次女とのバランスもよかった。

この芝居は、第二幕の終盤で、幸子がふたり目の子どもを流産した理由が明らかになる件りと、そこに到るまでの第二幕の運びが、とても上手い。なんて上手く書くものだろうと、その上手さに陶然としてしまう。


初日の(幸子の娘)悦子は、工藤優ちゃんが演じていたが、この役は、商業演劇で、小学校中学年くらいの女の子が演る役としては、ものすごくいい役だと改めて思った。


カーテンコールは、4姉妹で。


都営地下鉄の駅に置いてあるフリーマガジン「中央公論Adagio」18号に、明治座の公演に合わせた特集『谷崎潤一郎人形町を歩く』が載っていたので、観劇の前後に目を通してみたが、これは、ネットでも読める。
http://www.adagio-tokyo.com/