ねんきん特別便


ちまたで噂の「ねんきん特別便」というのが届いた。

※ 5000万件の確認中の記録の中に、あなたの記録と結びつく可能性のある記録があるため、お知らせしています。

とある。自分に来るとは思っていなかったので、電話で問い合わせてみたところ、いまの時期に届くのは、宙に浮いた加入記録がある可能性が高いひとなのだ、と。

といわれても、記載されている加入記録に問題はなく、何故にこのようなものが送られて来たのかと不審の極み。


で、つらつら考えてみたところ、むかしむかし、1日で辞めた某所と、数日働いて研修(ありがたいお話を聴きに)へ行けといわれたのでイヤだといって辞めた某学校があったことを思い出した。

前者は、親会社のことをあとから知ったのが理由で、支給された1か月分の交通費を返せというから、1日でも指示通りに働いたから日給分として相殺してくれといったが交渉決裂、あまり関わりたくなかったので、件の交通費を返して終わりにした。ちなみに、その交通費は、日給換算の7割ほどの金額だった。

後者ではちゃんと日給で計算したものを日数分口座に振り込んでくれて、じつにまっとうな経営者だったが、採用された日にトラブルが発生してごたついているのを見て、雰囲気がよくないなぁと、雇用保険の被保険者証や年金手帳は渡さずに様子見をしていた。

どちらも、健康保険の被保険者証を受け取っていなかったから、社会保険の手続きはまだだったはずで、このどちらかの数日の就労が加入記録として残っているとは、とうてい思えない。

という訳で、確認はがきの「訂正がない」を○で囲んで投函して、一件落着にしよう。


ねんきん特別便」が来なかったら、上記のことは忘れたままだっただろう。

ちなみに、上記の前者については、検索してどこのことかが分かったが、後者の某学校は語学学校や予備校を経営していたが、すでになくなったのか移転したのか、名前すら思い出せない。・・・自分が働いていたことを忘れてしまうということは充分あり得るのだと痛感。たとえば、転職の多いひとが、1、2か月だけ働いた職場を憶えていないということは、ちっとも不思議ではないと思った。