ALWAYS 三丁目の夕日



歌舞伎見物の帰りに、むかしながらの映画館で「ALWAYS 三丁目の夕日」を見た。

これは、すばらしく面白い。



序盤の、集団就職で出て来た女の子(堀北真希)が個人商店の自動車修理工場に居つくまでが圧倒的におもしろい運びだから、ノスタルジックなスクリーンのなかの世界と登場人物たちにすんなり馴染んで、その後の展開に、我がことのように一喜一憂してしまう。



修理工の家の息子役の小清水一揮くんが、いい。例の「子役という仕事」という本に、舞夢プロのマネージャー氏が売り込みに力を入れていると書かれていた子役だが、なるほど、とっても魅力的。

もうひとりの主役の須賀健太くんも、子役としての知名度にたがわぬ演技。目の輝かせ方が、いかにも当時の子どもらしくて、ピタリとはまっているのだ!

万年筆をめぐる件りなど、エピソードの時代性も子役の演技も秀逸。



スクリーンに映し出される情景があたたかく、また懐かしい。野良犬もいたりして。(シネコンでなく)むかしふうの映画館で見たのもよかったかな…。



(なお、中浜奈美子ちゃんは、集団就職仲間で、最初のほうに出演)



パンフレットは横長で、700円で販売。