チケットWeb松竹は、おもしろい。



松竹が主催する(東京の劇場での)1月公演分から、「チケットホン松竹」で扱っている座席は「チケットWeb松竹」でも予約・購入が出来るようになった。



「チケットWeb松竹」では、日時と席種、枚数の選択までで、(たとえば劇団四季公式サイトのような)細かい座席位置の選択・指定は出来ず、その時点で出て来た座席を予約するかしないかの判断になってしまうが、発売開始直後はなかなかつながらない電話にイライラさせられたり、オペレーター相手に気兼ねしつつあれこれと座席のわがままをいう面倒がないので、とても便利な予約ツールだ。



「チケットWeb松竹」のオープンから、およそ ひと月半。

画期的といえるのは、従来は「当日券」として窓口のみの発売に回されていた公演当日の残席も、開演時間まで、ネットで予約可能にしていること。



また、これまで一般には見えにくかった松竹公演のチケットの状況が、ある程度までにしろ、個人が端末を通して見られるようになった。



劇団四季のようにチケットに関する情報がかなりの部分まで公表されているのとちがい、松竹の、とくに歌舞伎公演は、発売開始当初は出ていなかった座席が後からどどっと出て来てみたり、公演日の数日前や直前になってかぶりつきの最前列中央の席が姿を現したり(単純な電話予約分のキャンセルとは到底思えない)と、(俳優の後援会が絡んでいることもあるのか)とかく割り切れないところがあった。



「チケットWeb松竹」によってそれが割り切れるようになった訳ではないが・・・時間のあるときにアクセスして、歌舞伎座新橋演舞場のチケット状況を見ていると、間際になってびっくりするくらいな良席がポコポコと出現して、おもしろい(というか、あきれてしまうほどである)。



極端な話、ひとり観劇が多く、曜日にこだわらず思い立ったときに観劇の予定が組めるのなら、あわてて前売りを買うより、一般発売から2週間を過ぎた頃から、公演日直前にかけて、「チケットWeb松竹」をこまめにチェックしていたほうが、その恩恵にあずかれそうだ(とはいえ、チケット難が必至の襲名披露等の公演ではどんな状況になるかは、未知数)。



歌舞伎以外の、後援会やファンクラブを持っている座長さんの公演ではどうか、とか、後援会など持たない座長さんではどうか…、等々、今後もいろいろと、残席の動向をチェックするのが楽しみ!

が、あれこれ動きにばかり気をとられて、いざ欲しいチケットを取り逃がさないように、ということは忘れずに心がけたいもの。



いずれにしても、「チケットWeb松竹」というのはくせになる、なかなか優れもののツールだね。